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2006年2月

2006年2月28日 (火)

本当に一ヶ月ごと・・・

お久しぶりです。(すいませんこのフレーズかなり愛用させてもらってますshock弟子です。師匠が毎日投稿しているのに一ヶ月毎でしか登場してません。しかも今日も忘れそうでした更にすいません

臭気判定士になり2ヶ月がたとうとしています。これまでは、国家試験について話してきましたが、今回は臭気判定士の基本的な仕事について知っていただこうと思います。私がいつもしている仕事についてです。師匠のこれまでの記事は臭気判定士の言わば応用的な活躍部分なので・・・。

臭気判定士は人間の嗅覚を使ったにおいの測定法(三点比較式臭袋法その臭いをどれだけ薄めれば臭わなくなるかを測る)において、試料の採取・試験の実施・結果のまとめ等の一連作業の管理、統括する責任者です。簡単に言っちゃうと機械を使わず人間の鼻でにおいの濃さを測る、その試験全体の責任者(分かりやすくいえてますかね?)機械でもにおいは測れますが、いろんなにおいが混ざっていたり、いろんな現場の被害感を客観的に捉えるにはこの方法がぴったりですshine

工場や飲食店などはかなり濃いのでこの方法で行ないます。採ってきたにおいを注射器で希釈してパネルと呼ばれる人(嗅覚検査に合格している人)、6人に嗅いでもらいます。統計をとって臭いを数値化します。しかし、住まいでは家全体が犬猫屋敷ぐらい酷い場合でしか、においの採取→測定はしません。原因が分からないことが殆んどで、そうなると現場で師匠が鼻で追っていく他ありません!!!私にもそんなことが出来るようになるのだろうか・・・ん?道のりは相当長そうです。。。

2006年2月27日 (月)

『鑑定』はしない

 さて、またもやこんな時間に事務所に来て、出かける前に何か書こうとしていたりする。今朝は強風のせいか、何となく目がかゆく、腫れぼったいです。困ったことに、私は猫アレルギー(最近は慣れた)の上に花粉症なんですな、これが。
 この季節は鼻スプレーが手放せません。一番効くのはロート製薬・アルガードの“鼻すっきり洗浄液”って商品名のでかいスプレー。
 こいつで、『やっちゃダメ』と注意書きされている顔を上に向けての鼻腔内長時間噴射。鼻腔内に溜まるほど吹き込んで、『だーっ』と流します(うげ?)。“鼻うがい”ですね。最近、鼻うがい専用の商品も出たようです。
 
 さて、“イヌゴエ”の影響でしょうか、『臭気判定士』の検索で来る方が結構多いです。『臭気鑑定士』で検索する方もいらっしゃいますが……。
 何度も言ってますけど(言ったかな?)鑑定はしません。『良い仕事』はしますけど値は付けません。
 臭気判定士は、『どれぐらい臭いか』をデータで表すのが本来の仕事で、それが良いニオイだろうが悪いニオイだろうが問題にしません。ウナギの匂いでも香水の香りでも、苦情が出たら臭気判定士にとっては“悪臭”です。
 『鑑定』となると、一番有名なのが男性の加齢臭の原因物質を鼻で嗅いで探し出したって言う技術者さん。あれは見事な鑑定でした。
 先日JTのブレンダーさんの仕事に触れましたが、“リプトン”のようなスタンダードティーの茶葉のブレンダーさんも同じような仕事です。いつ、どんな気候条件で採れた茶葉からでも、同じ味と香りのリプトンティーを作り上げるそうです。
 そう言えば『ワキの下の消臭実験』って相談がまた来てたな……。医療衛生に関することは臭気判定士では責任が持てないから断るんだけど、こう多いと協会に何か対応考えてもらった方がよさそうだな……。

 さて、はやくも大忙しになってしまった2月も終わり……。あら、今月はまだ弟子が書いてないぞ。

2006年2月26日 (日)

サンデーアフタヌーン

 え?。引き続き現場からお伝えいたします。

 午後になりまして、雨脚がやや強まってまいりました。湿度も高いのでこれではオゾンが効きません。
 携帯からのアップはやめにしまして、これはパソコンに『H”』さして書いてます。これでも一応モブログですよね。
 携帯で何万文字もの小説書いて投稿した高校生がいるそうですが、全体を読み返せない状態でよく書いたものだと感心。私はさっきのが限界です。
 しかしまあ……、結構なビューティフルサンデーです……。さっき昼食を買いにコンビニに行ったのが、本日最高にエキサイティングな出来事でした。あと2バッヂ、3時間……。

 あ?。そう言えば、“チョコレートサンデー”とかの“サンデー”の意味ご存じですか?
 昔アメリカのどこだったかの州で、「風紀上好ましくないので日曜日にクリームソーダを売ることはまかりならぬ」という馬鹿げた条例が施行されてしまいました。クリームソーダで風紀がどう乱れたのか、そっちの方も気になるところですが……。
 売り上げが激減してしまった商店主がアイスクリームにシロップやらコーンフレークやら適当にまぶして『クリームでもソーダでもないメニュー』として売り出したらこれが大評判。……よほど娯楽がない町だったようです。
 それで、日曜にしか出ないメニューなものでいつしか皆がサンデーと呼ぶようになったとか……。本当かどうかは知りませんが。

 あとでもう一度コンビニに行って、サンデーで胸躍るような興奮を体験してみようかな……。

サンデーモーニング

え?。爽やかな日曜の朝、皆様いかがお過しでございましょうか。
私はそぼ降る雨の中、ミディアムレア住宅を復旧すべくコンクリ粉塵とオゾンにまみれております。作業と言ったって、オゾン機かけて時間計って換気してニオイ確認してオゾン機かけて時間……(以下略)。
と言うように、非常?に困難な作業です。居眠りしないのが。
あんまり忙しいのでモブログしてしまうほど。しかし、何と言いますか。こう長い文を携帯で打つのは罰ゲーム並の『イヤなこと』ですな。あれ?もうこれ以上書けないのかな?

2006年2月25日 (土)

お詫びと訂正

 12月14日に書きました『やっぱり家具でも……』の中で、“シックハウス診断士”の資格に関して、読者の方に誤解を与える恐れがある記載がありました。
 「資格商法が増えて、いいかげんな講習によるシックハウス診断士が出てくる事態を防止するために『修了証』だけを発行することとした」というのが協会の対応です。決して全てのシックハウス診断士がいい加減なわけではありません。
 私が取り寄せたいくつもの資料の中に、誰でも知っているような知識ばかりを並べて『これをマスターすればあなたもシックハウスのプロ!』と謳っていたところがありまして、それを並記したために誤解を生じる文となってしまいました。該当部分の記載は削除いたしました。
 関係者の方にお詫び申し上げます。

 今日も明日もミディアムレアなおうちの現場です。







テクノラティプロフィール

2006年2月24日 (金)

danchu中毒

 料理が好きで、休日は嬉々として朝から夕食のメニューを考えています。妻が残業で帰りが遅い時など、その辺にあるもので適当に何か作って勝手にビール飲んでいたりする。
 学生時代から……。と言うより中学生あたりから台所に入り込んで勝手に何かやっていたような記憶がある。『マカロニ・スパゲティー入りチャーハンカレーがけ』なんて無茶な料理を作って弟と笑いながら食べたな……。
 そんな訳で、趣味の料理人としては広いキッチンがどうしても欲しい。今の家は3コ口コンロに大きめのシンクがあってそこそこ満足。LDKを仕切ってキッチン空間を広めに確保した。他は狭くなってもいいけど、機能上この空間は譲れない。(……って。そこ奥さんの陣地じゃないか? 普通)
 以前ワンルームのにおい調査で最新型のマンションを拝見したら、恐ろしいことにキッチンにはIHヒーターがひとつ付いているだけでした。あれではインスタントラーメンしか作れない。でも最近は何でもレンジで作るから、それでもいいのか?
 理想的なキッチンは、やはり一戸建てのものですね。給排気と給排水の設計に自由度があるから、余裕が違う。“ネコション消臭”で伺った相模原のお宅が非常?に羨ましい広々キッチンでした。でも、使った形跡がほとんどありませんでした。家中こんなに汚してるのに……。

 ついでだからちょっと道具自慢もしてやろ……。

 これは出雲の『高橋鍛冶屋』製果物ナイフ。“野鍛冶”を名乗る職人の作だけあって、凄い迫力。加えて凄い切れ味です。握りの形状が非常に手に馴染み、持っただけで『道具である』とナイフが主張してきます。
 吉祥寺東急の島根県物産展を覗いたら、そこにあった鋼地金の輝きに魅入られてしまい、妻におねだりして買ってもらいました。
 使うのが愉しみ&研ぐのも楽しみです。

2006年2月23日 (木)

『燃え?』の始末は手に負えない

 え?。昨日に引き続き、また7時出です……。この分だと土日も休めそうにありません。前の代休が2つ溜まってるんだが……。
 月曜日の『ミディアムレア』な家の消臭作業に入っておりまして。消臭ったって、まず最初にコンクリートにびっしりくっついたススやコゲを落とさなくっちゃいけません。ブラシや洗剤使ってもほとんどダメです。ビニールクロスが燃えたんでしょうね。あと、コンクリートを劣化させないためのコーティングだと思うのですが、しつこいこびりつきがあって思い通りに作業が進みません。

↑こんな具合にサンダーに研磨用ブラシを装着して、コンクリートを削らないようにコゲだけ落としていきますが、粉塵もうもう。
 これで見た目を良くしてからオゾンで脱臭、それから2種類の薬剤を使ってコンクリートの表面処理。あとおよそ5日間の工程です。しっかり取り除かないと、24時間換気にこげ臭が入り込んでしまうので油断できません。そうそう、そのために薬剤も全て安全データ付きのものしか使いません。
 今日は千葉と府中の現場を回ってから夕方に横浜のこの現場へ移動です。間に合うかな……。

2006年2月22日 (水)

イヌハナ

 大忙しなもので、朝の7時に会社に出てきて書いております。
『イヌゴエ』の彼が、もし本当に犬並の超敏感な嗅覚であったならどうなるのでしょうかね?
 恐らく、あんなカゼ用マスクなんかではとても襲いかかる様々なニオイを防ぎきれずに、早速防毒マスクを購入せざるを得ないでしょうねぇ。もし、同じニオイをず?っとかぎ続けても鼻が利かなくならない『嗅覚順応』が起こらない体質だったら、きっとテレビの全チャンネルを1つの画面に重ねて映っているのを見ている状態でしょうね?。ゴチャゴチャぐちゃぐちゃ、訳ワカメ。
 重なり合わさったニオイの中から探すべき目標のニオイを拾い出してトレス(追跡)できるのでしたら、まさに犬並みの嗅覚。
 と言ってもですよ……。人間の嗅覚細胞は約一千万個、犬の嗅覚細胞は約2億個。レーダーで言えばアンテナの大きさが20倍も違うのです。だから犬の鼻はあんなに長い。彼が本当の意味で犬並みの嗅覚を持っていたら“イヌガオ”になってしまいます。
 で、それでは『犬男』って全然別のお話になってしまいますので別の可能性。人間の嗅覚細胞を作っている遺伝子は、実は62%は働かなくなっているそうです。霊長類は例外的に全ての“色”を判別する視覚を発達させましたので、代わりにあまり使わなくても良い嗅覚の一部を「ブレーカー下ろしちゃった」んですね。嗅覚細胞の遺伝子はあるけど、ダミーなもので実際は働いていないんです。
 これたまたま100%働いている状態だとすると、やっぱり『グチャグチャテレビ』を見ることになります。“イヌハナ”の20分の1のチャンネル数ですけど。これを脳が処理できるかどうかが問題です。
 脳の中で視覚情報との取り合いとかはこの際放っておくことにして。やっぱり脳だって、「ど?でもいい」情報処理なんかやりたくないんですね。これは勤勉クンも怠けクンも一緒。さしあたって危険もなければ興味も惹かない情報に構っていられるほど脳はヒマじゃない。
 だから嗅細胞が1000万×347種(におい受容体)×αの情報を上げてきても、脳はその99.9%をそのままシュレッダーに放り込んで切実必要な情報だけ決済に回す。これが“鼻がバカになる”って状態で、恐らく情報量がドッと増えても同じコトでしょうね。
あ、もう出かけないと……。

2006年2月20日 (月)

ミディアムレア住宅

何度も言うようですが、まだ2月です……。
2月だってのに、何なのこの仕事津波は?っsign01
 忙しいってのに建ててる最中の家に押し入って火つけてるんじゃねぇ?sign01sign01それも間違って隣の引っ越し前の家に入り込んで、盗るモノないものだから腹いせに火つけて、ついでにこっちにまで放火しやがった。
犯人は市中引き回しの上トロ火でじっくり火あぶりだ

どう考えたって脱臭に1週間かかるぞ。おまけに今週は天気悪いから水が使えない。乾燥させないとオゾン効かないし、まったくもうsign01ああ腹立つsign01絵文字使いまくり。
おまけに何だ、この無様な鍵の壊し方はangry

犯人はトロ火あぶりしながら鈍い針で全身プチプチ突きまくりの刑angryオマケに針刺したところにローズマリー突っ込んで塩コショウしてやる。

2006年2月17日 (金)

電線カツオだし

 最近『キッズgoo』からの検索が来ているのですが、子供向けの話題とは言い難いネタもあるのでちょっと気がかりだったり……。

 『選手村でシックハウス症』が発生しているそうで、これは大変です。呼んでくれればすぐ行きますけど。お休み前にこれ使えば少しはマシになるはずなのですが……。
 昨日、井本先生が出演なさっていた『ご近所の底力』を拝見しました。家ネコ化まっしぐらの居候もテレビの真正面に陣取って、熱心に観ていました(本当)。
 この居候は一坪の巨大トイレを持っていますので、躾をする必要がありませんでした。以前はどこかで飼われていた経験があるようで、人間のゴハン時とか膝乗りの術とかを見事にこなしています。あとは濡れ足ふきふきを覚えてくれたら充分だな。

 さて、“あるはずがないカツオだし”のニオイ。秘密の立ち食いそばクラブか、それとも無礼討ちに遭った夜泣きそば屋の怨念か。その正体は……。
 ビルの屋上に上がってみました。隣接するビルはNTTの無人施設で、副業にこっそり立ち食いそば屋をやっていることは多分ないでしょう。その隣のビルは建設中。職人さんのお昼の『緑のたぬき』がここまで匂うはずもありません。
 でも、もしかするとビル全体が巨大な立ち食いそば屋で……。(いい加減立ち食いそばから離れろ……)
 “外からの侵入”の可能性をまず潰して、次は中です。
 先日の床下に続いて、またもやこんな狭苦しい画像です。幅80センチ高さ5メートル。また閉じこめてもらいます。閉所恐怖症と高所恐怖症だと臭気判定士はやっていられないかも知れません。
 ラックを“よいこらしょ”と登ります。身軽じゃないと臭気判定士は……。おや? 上の方がニオイが強いぞ。上から、って言ってもあのスラブの上は消防署のダクトスペースでニオイなんかなかったし……。空気が入ってくるような目に見える隙間もないし……。ってコトは、この中に『カツオだし』があるワケだ……。でもこんな狭い立ち食いそば屋はイヤだぞ……。
 空中2メートル、窮屈な姿勢で得意の嗅覚サーチ。
 と、ありました。ビンゴです。黒いケーブルの被覆ゴムが、モロにカツオだしのにおいを発しています。グレーやグリーンは臭わないので、この素材のにおいが充満して漏れたのですね。ニオイの元は発見できましたが、次は何でここだけ外に漏れちゃうかを調べます。も1回消防署にお邪魔してまたもやダクトスペースに閉じこめてもらいます。これで上下3往復目。
 『スモークテスター』を使って、ダクトスペース床の疑わしい部分の空気漏れを探します。
はい発見。
 この煙は“SnCl4+4HCl”と、不穏な元素記号が並ぶモノで、間違って吸いこむと死ぬほどムセます。だからこの実験は一番最後にしかできません。

 この空気漏れは、となりの排気ダクトスペースが煙突状態になっているので、1階のケーブルダクトから空気を吸い出していたのが原因でした。1階事務所気密が高すぎです、OA入れてください。

 かくして“そば屋の怨霊事件”は無事解決し、江戸の街には平穏な夜が戻ったのであった。

2006年2月16日 (木)

幽霊キッチン

 え?。何でこんなに忙しいのでしょうか? 先日の臭気対策セミナーでも「廃棄物の野焼きなどが原因の悪臭苦情は減ったが、飲食店のにおい苦情が増えたので、全体としてあまり減っていない」と話していましたが、これに『住人による自宅内のにおい苦情』を加算したら、もの凄く増えるでしょうね。

 昨日まで3日続けてヘヴィ?な現場のお話しでしたので、今度は普通?な現場の、普通じゃないニオイのお話し。

 「ビルの1階にあるオフィスに、2階の従業員食堂の排気が入ってくる」と言うので調べてまいりました。漏れてくる壁内のスペースに入ってみると、確かに蕎麦かうどんのツユみたいな香りがします。これはたぶん排気ダクトが漏れてますね?。あら、こっちからはショウガ焼きのにおいですか?
 では従業員食堂のキッチンに……。えーと……、従業員って……。ここ消防署の分署ですが? とっくにお昼は終わって、もうキッチンにはニオイは残っていませんが?
 さっきのにおいだと、でかい社員食堂で常時蕎麦のおツユ暖めている状態を想像したのですが、今日のメニューは肉野菜炒めとブリの照り焼き、カレーうどん……。これ、給食センターが持ってくるランチですよね。下で感じたニオイと料理が合わないんですけど?
 はあ。そこのIHヒータは汁物暖めるだけ……。それじゃあのショウガ焼きのにおいはどこから? このビルにはレストランなんか入ってないし、キッチンはここだけだぞ?
 さあどうする、臭気判定士の石川さん!

2006年2月15日 (水)

惨き雨音

 昨日は大入りのアクセス戴きまして……。こーゆう『アブナ系』のネタってやっぱりウケるのでしょうか? 『あんなの』専門のお片づけ会社も世の中にはありまして、そっちのHPには『現場写真』も掲載されていました。ちなみにリンクは偽物ですので、クリックしても安全です。
 “知っていれば得する 住宅ブログ”さんにリンクしていただきました。ありがとうございます。結露・空調・気密断熱と、住宅の環境改善に取り組んでいらっしゃいます。参考にさせて頂きますのでこれからもよろしくお願いいたします。

 さて。現場の方は1週間が経過していますが、その後どうなっているでしょうか? 呼んでみましょう。
「『あんな現場』の石川さ?ん!」

 はい。こちらは作業を開始して1週間が経ちました。すでにガス化消臭剤は3ユニット使用しました。2日おきに現場に入って、『人形』の方を片づけ続けています。
 え?、本日は雨ということで、ニオイの発散には十分注意しなくてはいけませんね。東横線の駅を降りますと、アーケードと言いますか、路地の両側ずーっとお店な所を通って行きます。今日のサービス品はロースハムですか……。
 途中の“100均”に寄ってキッチンペーパーを4ロール買っていきます。作業服着た人が2日おきにやってきて毎度同じ買い物をしていきます。何だと思われているでしょうか。どうでもいいですけど……。
 え?、現場にやってまいりました。結構広い市道沿いの、何でもないマンションですが……。ここで恐ろしい出来事があったなど、とてもうかがい知ることはできません。住人は勤め人や学生が多いようで、昼間はほとんど無人の様子ですが、作業は人目を避けて行うようにオーナーさんから頼まれています。やはり他の住人に知られたくはないでしょう……。私も足音を忍ばせて階段を上ります。
 よく、「死人が出た部屋で、空き室なのに人の気配が……」なんてオカルトな話を聞きますが、実態は私たちのような業者がひっそりと作業を行っているだけなのかも知れません。
 鍵を開けるのもドアの開け閉めも無音で。しかし……、やっぱりこんなお部屋に独りで入るのは気持ちの良いものではありません。
 消臭剤の減り具合見て、窓を少しだけ開けて換気して……。それから厚手の炊事手袋はめてから、ユニットバス前にびっしり敷き詰めてあるペーパータオルを撤去。床をゴシゴシこすってフローリングからいやなモノ剥ぎ取ってどんどんゴミ袋に詰め込む詰め込む詰め込む!
 いやなモノはかなり取れてきましたが、フローリングに滲みた黒い『人形』はいよいよはっきり見えてまいりました。思わずチョークでなぞりたくなります。
 さて床は良いとして、ユニットバスの大変な状態が大変で、排水口がいやなモノやいやなモノで詰まってしまっています。どーせユニットバスも交換でしょうから消臭だけしておくことにします。
 で、いやなモノが詰まったゴミ袋の中にもう一度バイオ剤吹き込んで、厳重に口を縛ってベランダに出しておく。最後にまとめて回収します。で、また人形を新しいペーパータオルで覆ってバイオ剤をじゃぼじゃぼと……。
 もう1週間同じ作業が続きます。帰りにまた家系ラーメン食べていこう……。

 ベランダでは人間の残骸が詰まった袋と、わずかな家具と真新しい七輪が雨にうたれています……。ムゴ寂しい風景でございました。

2006年2月14日 (火)

クルマも“室内”?

 リクルートさんにはこの“smatch”以外でも通販の“eyeco”で消臭器を採り上げて頂いていまして、いろいろお世話になっています。で、今回は“カーセンサー”の取材に協力させていただきました。中古車の脱臭実験です。
やはりクルマにもにおいはついてまわるもので、使い込まれたRV車は結構酸っぱかったり、キレイに見えるクルマなのにエアコンから吐きそうになるほど強烈なタバコ臭が襲いかかってきたり、結構油断がならない仕事でした。今月23日の発売だったかな?
写真は撮影される弟子。

さて、それでは惨憺たる現場にカメラを戻しましょう。今日も“グロ注意”です。
 2名×2丁のスプレー射撃によって、さしもの猛臭も一時的に制圧されます。普通の消臭剤に換算しておよそドラム缶1本分を撒いたのだから効かないはずがありません。立ち会った不動産屋の人も驚く効果です。しかしこの効果も1時間と保ちません。スイートオレンジが揮発して飛んでしまったら、またあのおぞましい臭気が復活してきます。その前に器材を運び込んで部屋を密閉します。
 
 え?。「病死」と説明されていましたが……。真新しい七輪なんか残しておいたらすぐバレると思うのですが。木炭も残ってるし……。練炭じゃないから良いと思ったのかな。ほら、換気扇目張りしてるし……。何でオーブントースターに包丁入ってるのかな??
 このような場合。仕事始めるにあたって合掌もしなけりゃ同情もしません。どーせまだそこらに『おいでになる』んでしょうから。処理するモノがいつもとちょっと違うだけ。
 はい。フローリングに鮮やかに人形が見えています。頭ここで手がこっち。赤やら黒やら黄色やら、前は何だったのか、いろんなモノが型取り状態です。
 あ、当然ですが『本体』はとっくの昔に運び出されています。4階建てエレベーターなしでしたから、いつどうやって出したのか気にはなるところです。
 ユニットバスの中も大変な状態になっていますから、便器に腰掛けた状態で逝ってしまわれたのでしょうか。この茶色いプチプチは全部ハエのサナギですね。どうやって入ってきたのか、一時はさぞ盛大なハエ神楽だったことでしょう。あら、向こうの土手の上は小学校です。見るつもりになって目をこらしたらこの中見えますね。誰も見なかったようで良かった。
 てなコト考えながら手は動かします。キッチンタオル4ロール全部“形”の上に敷き詰めます。その上から10倍に薄めたバイオ消臭剤『GB610』を4リットル容器1本ぶっかけます。ハエと菌が半分がた消化した人体の残骸を、バクテリアを使ってさらに分解してペーパータオルに吸い取らせます。
 それから大型のガス化消臭剤発散機を設置、下水処理場1箇所分の消臭剤を使って部屋にこびりついた臭気を取り除きます。これはおよそ2週間かけっぱなし。長丁場の始まりです。
 しかし、こんな話題“リフォーム”にトラックバックして良かったのかな?

2006年2月13日 (月)

気分はもう戦場

 昨日一昨日と、 「猫」と「トイレ」を含む検索が多く来ていましたが、季節ですからね?。ウチの居候ネコは避妊処置済みの熟女ですが、それでもオスがやってきます。外に出しておくと餌も食べられてしまうので、今は全部家の中。本ニャンは低反発クッションとか本革ソファとか、しっかり『良いモノ』ばかり狙って寝床にしています。
 このまま家ネコになるのは確定なので、昨日はトイレも買ってきました。さて、どこに置こうか。焼却可能&トイレに流せる製品だけど、臭ったらバイオ資材の実験ヤードだぞ。

 さて、『住宅系ライターの取材こぼれ話』で『曰く付きおトク物件』のことを記事になさっていましたが、世の中には結構逞しい方がいらっしゃるようですね。“睡眠薬ならOK”ってのは良いとして、“死んだのが美人ならOK”は、もう笑うしかないです。恋されるならともかく、友人に自慢されるネタにでもされたら幽霊だって辛いでしょうね。
 
 と言うワケで。かなり前にちょっと書いた『あんなの』のお話し。週の初めからヘヴィですが、何しろ事件簿ですから。ネコの話ばっかりするわけにも行かない。

 写真はありませんが、グロ文注意です。続きを読む方はそれなりに覚悟してください。
 いつになく気もハンドルも重く、現場の横浜市内に向かいます。そんな場所に進んで行きたがる人間もたまにはいますが、私たちは『そのテ』のマニアではありませんので、できたらやっぱり行きたくはないです。念のために言っておくけど、君はこんな現場には連れて行かないから安心しなさい。弟子。
 依頼者の不動産屋で状況聴き取り。第一発見者はたまげたでしょうね。はあ、たぶん約3ヶ月。伺ったのは10月でしたから、素敵な気候を過ごしたわけですな。そりゃ苦情も出るでしょう。
 他の住民には「出張中に冷蔵庫の中を腐らせた」と説明したそうですが、血液が腐ったときに出る臭気は半端じゃありません。屠畜場で血液が入る水処理設備じゃ脱臭装置に黄色い硫黄の塊ができるそうですから。
 それでは、いざ現場に……。

 ……クレゾール撒きましたね。こんな不吉な臭いはありません。ホルマリンと並んで『良くないモノ』を想像させる代表です。
 管理の方、消毒したくなるでしょうけど、クレゾールだけはやめてください。この臭いは簡単には消せませんので。消毒したかったらオキシドールかオスバンにしてください。どうせ何を使っても事態の改善にはなりませんから。
 はい。ここが現場のお部屋です。もうドア開ける前からしっかり臭っています。経験がある人はこのニオイだけで警察呼んじゃうほど独特です。本来、臭気判定士はこのテの仕事をする資格者じゃありませんが、リフォーム職人が入りたがらないのでニオイ屋が何とかしなくてはなりません。
 一応安全のために防塵マスクはします、防臭マスクなんてムダです。防毒マスクでもない限りあのニオイは防ぐことはできません。自然の防衛力である『順応』が一番。

 さて、実は突入する前に準備することがありまして……。状況見聞と器材搬入を行うにはどうしたってドアを開け放つ必要があります。大家さんとしては、当然他の住人に事実を知られたくはないので作業の騒音とニオイの発散は最小限に抑える必要があります。そのため、入った瞬間に第一撃の制圧消臭を行う必要があるのですね。
 そのため“573C”という超スーパー強烈なアロマオイル消臭剤を使用します。これは甘いオレンジの香りです。においを嗅いだら知っている人はすぐに商品名が連想できるでしょう。
 金曜日にホテルの部屋のタバコ臭にミカンが良いと書きましたが、柑橘系の爽甘な香りには結構強い消臭能力があります。
 こいつを100倍程度に薄めて、100円ショップの園芸スプレーに詰めておきます。ちなみに、その薄さでもスプレーの樹脂が溶けてすぐに使えなくなります。原液が皮膚に付いたらかぶれます。

 そいつを1人2本ずつ持って、ドアを細く開けて室内に突入! ぶっかけて良いモノとまずいモノを瞬時に見分けて573消臭剤を噴射!噴射!噴射!
 気分は対テロ特殊部隊。テンション上げないとニオイに負ける?

 ? 続く ?

2006年2月10日 (金)

まだ2月なんですが…

 何なんでしょうかこの案件の多さは? 学会や“におい・かおり環境協会”の行事もあるから今月は土曜も日曜も埋まりまくりです。うわ、昔のバイク仲間との新年会もあった……。
 さいたま市のホテル丸ごと1件調査することになりそうだし、中古車の消臭実験やら人が倒れるほどのお菓子の香料排気とかキノコの工場だとか……。
 ホテルなんて140室とかあるんですが、1室30分で切り上げたとしても……。70時間ってコトは、ぶっ続け12時間調べても6日間……。何か、気分が悪くなってきた……。
 これは弟子の良い鍛錬になりそうだな。
 
 仕事柄、あちこちでビジネスホテルのお世話になりますが。たまにホテルもない山の中で、宿泊施設は『山荘』なんて現場もありましたが……。いまだに禁煙喫煙の区別をつけていないちょい古ホテルで、思いっきりタバコ臭い部屋にあたると閉口します。
 常時消臭アイテムを持ち歩いていますので、チェックアウトするまでにはほぼ消臭完了していますけど、区分を徹底して欲しいところです。読者の方で、もし非喫煙者なのにタバコ臭い部屋にあたってしまい、替えの部屋もないなんて悲惨な目に遭ってしまったら……。普通の人は私みたいに消臭アイテム持っていませんから、ミカン買ってきて皮むいて、そこらに置いておきましょう。皮をちょっと揉んでおくと、柑橘の精油がにじみ出してきてタバコ臭を中和してくれます。
 本当はグレープフルーツかオレンジが良く効くのですが、あれを手でむくのはかなり大変ですよね。

 ホテルをはじめとして、あちこちのビルのエレベーターで芳香剤も見あたらないのに何か香っていたことに気づいたことはありませんか? あれは「エレ香」とか「森世界」って名前のエレベーター専用の消臭芳香ユニットです、ウチで作ってエレベーターメーカーに販売しています。
 

2006年2月 9日 (木)

においの元がやって来る

 もう4年もいろいろと動物実験施設の臭気対策を行っている大学から、良いタイミングで相談をいただきました。
「石川さんのとこの消臭剤でハト逃げないかな?」
 捕まえて実験に使ったら良いんじゃないかと言いそうになりましたが、基本的に無菌な動物を使うので、ダニだらけの野良ハトは役に立たないのかも知れません。中国なら野良ハトなんか、そこらの人が捕まえて食べてしまうらしいです。むかし、来日したばかりのアグネスチャンが日比谷公園のハトを見て「美味しそう」とつぶやいたそうで……。
 それで、使えないハトをどうしたら良いかと言いますと。役に立たないモノはどっか行ってもらうのが得策。ってワケでこんなモノあります。(広告:お問い合わせはこちら

 これはパラフィンに、ウチのお得意アロマオイルと唐辛子成分を練り込んだもので、野良ハトさんがとまるような場所に線状に絞り出しておきます。
何も知らないハトさんがやってくると、足にこいつが粘り付きまして、気持ち悪いからクチバシで取ろうとすると「ツ?ン」になるわけですな。
 2回もそんな目に遭えば、もう懲りて来なくなるわけで、ハトを食べる必要がありません。
 ちなみに、もしハトが巣を作っていたら、『野鳥』扱いなもので勝手に巣を撤去してはいけないそうです。そんな場合でもこれを使えば親鳥が来なくなります。できたら産卵する前に使ってください。
 ど?でも良いことですが。ハトの卵の白身は、茹でても透明なままだそうです。
 塗り方はこんな風に↓ 実験していないので不明ですが、たぶんカラスも嫌がると思います。

 固まりませんので、不要になったら雑巾で拭き取ってください。手についてもお湯で洗えばすぐ取れます。
 ハトの繁殖力は半端じゃありませんから、手に負えなくなる前に追い払いましょう。
 むかし、と言っても100年以上前ですが“リョコウバト”って渡り鳥は幅500メートルの群れが通過するまで3時間かかった記録もあるそうで、何億羽だったのでしょうね? どこで何を食べてそんなに増えることができたのやら。
 ちなみに世界中で羽布団やら羽枕にされて、リョコウバトは絶滅してしまいました。やはり『有効利用』こそ効果的な絶滅手段らしいです。う?ん、ハトに合うのは塩山椒かな……

2006年2月 8日 (水)

しっぷー怒濤

 このところの調査で、換気扇が働いていないケースが多いですねぇ。第三種24時間換気で、他の換気扇全部止めているのにトイレからニオイが漏れだしたりとか、もちろんトイレにも換気扇は付いています。これは機械的じゃない何かの力にトイレ換気扇が負けているってコトです。
 こうなると家の設計から検証して行かなくてはならないので、とても手に負えません。建材と空調に加えて、建築設計のことも勉強しなくちゃならなくなってきた。“住宅空調鑑定士”って肩書き勝手に作ろうかな?
 あ、そう言えば『Smatch』の名刺、まだできないのかな?

 換気扇について検索している方が、ほぼ毎日来ています。「換気扇 逆流」とか「第3種 24時間換気 寒い」とか「換気扇からシップの匂い」とか……。
『住まいのにおい 質問受け付けます』ってブログタイトルの横あたりに大きく書いてもらおうかな?

 ちゃんと回っているのに換気扇が効かないのは、たぶん家の中に出すべき空気がないからです。でも、もしかすると換気扇がヘタレてるかも知れません。一度カバー外してファンやプロペラがちゃんと回転しているかどうか点検してみてください。回転にムラがあったり回転に力がなかったりしたらモーターが寿命です。
 ちゃんと回っているのに効かないのは、家の中に空気を入れていないからです。寒いからって給気ダンパー閉めてませんか? フィルターいつ掃除しましたか? この場合、あんまり一生懸命換気扇を使うと壁の中や床下の空気がお部屋に入って来ちゃいます。
 「換気扇からシップの匂い」って、隣が接骨院でもない限り屋外にシップのにおいが漂っていることは考えられませんから、もしかすると壁の中のVOC(シックハウス原因物質)のにおいかも知れませんよ。読んでたらコメントに情報ください。

2006年2月 7日 (火)

妙に居心地悪くなったり…

 え?。また雪ですが、今朝は幾分暖かいですね。この分なら昼には溶けるでしょう。電車も遅れていなかったし。幸い今日は臭気対策セミナーで現場には出ないし……。

 昨日、横浜市の環境保全部の方が『飲食店などの都市型悪臭問題への取り組み』という講演をなさっていまして、「数年前、マンション1階の焼き肉屋と住民の間に起こったトラブルで、役所の対応がお粗末だとテレビ番組に取り上げられ非常に心外で抗議を行った」そうです。
 すみません。TBSの依頼で現場調査と測定やったの私です。(謝る必用はないんだけど)でもね……。前にも書いたんですけど、営業してない時間に調べに行っても意味ないと思うのですが……。
 思えば、あの『噂の!東京マガジン』に出てからテレビで臭気判定士の出番が増えたような気がします。

 もちろん、一番有名にしてもらったのはフジテレビなのですが、その『とくダネ!』のスポンサーには「花王」さんが入っていまして。そのため現場では撮影開始前に、「ライ○ン」や「○&G」の製品なんかがあると片づけちゃったりラベルが見えないように向きを変えたりします。私が普段使用している道具類も、『とくダネ!』スポンサーとの競合商品だったりすることがあるので気を使わなくてはならないことが多いです。
 それで、“臭気判定士が行く”が始まったばかりの頃、「花王」さんが単独スポンサーのテレビ東京『ぴかぴかマンボ』で、家の奥さんが「あら?何かにおうわ」と言うなり探偵に変身。お鼻クンクンで家の中のニオイの元を探すシーンがありましたが。あれはもしかして特捜部インスパイアですか?

2006年2月 6日 (月)

私は“暮らし系”?

 土曜日は『臭気対策アドバイザー』の筆記試験で、昨日は千葉で新築住宅の床下に潜っていました。まだ2月だってのに何でこんなに忙しいんだ?
 床下空間は高さ約50センチ、空気の流れを通常通りにするので私が入ったあとで点検口を閉めてもらっています。閉所恐怖症じゃなくてもイヤな状態ですが仕方がない。皆さんにもこの閉塞感をちょっとだけ味わっていただきましょうか。

 頭を起こすと梁にぶつかりますので、ほふく前進しかできません。この状態でトイレの排水管のとこまでズリズリと……、素敵な日曜の過ごし方だこと。
 しかし、住宅のにおいトラブルが着実に増えています。今フジテレビの『とくダネ!』で相談を募集したらファックス殺到するんじゃないだろうか?
 あのコーナーは、私も結構愉しんでやっています。よく「出演料いくら?」って訊かれますけど、フジテレビに調査の依頼を受けてやっているので、私には直接出演料入りません。
 台本・打ち合わせ一切なしのぶっつけ本番でやっていますので、撮影中はハプニング続出です。
 一番愉快だったのは、確か松戸にあるお宅で“リビングで正体不明の生臭いにおいが”って依頼でした。入ってみると、確かに生の干物のような生臭いにおい。新築して1年経つかどうかの住宅ですが、はてこれは?
 コンクリート製の建物ですと、生乾きのコンクリにウレタン断熱材が接触してアミンという生臭いガスが出ることがあるのですが、ここは2×4らしいので可能性は限りなく低い。
 さて、といつものリビングほくふ前進。これ、私が考え出したサーチ方式です。マネするときはひと言断ってくださいね。サーチしてから考えるポーズが『コナン君』だと言われているそうです。
 サーチを行っていると、ソファの下に『異物』を発見。
「ちょっと待て……」
 なぜこんな所に“イワシの醤油味”の空き缶がある……。スタッフの仕込みか?(私が現場には一番最初に入るのでそれはない)
 実は相談者のお義母さんがうっかり置き忘れたそうですが、ひどく恐縮して「これは放送しないでください」と言っていましたが、こんな美味しいシーン、ディレクターがカットするはずもありませんでした。

 レポーターの春日由美さん、大変な場所によく付いてきてくれます。床下の建材臭なんかが苦手らしくて、秋田の現場で吐きそうになっていました。あれで本当に吐いたらNG大賞ノミネートでしょうか?

 「ためしてガッテン」のロケでは、私が思いついた換気のアイデアを費用をかけて検証してくれました。皆様の貴重な受信料を使ってしまいました……。ロケの合間にはこんなことも……。

2006年2月 3日 (金)

いいことばかりありゃしない…

 何で読んだのか思い出せなくて今のところ検証不能なのですが、外国の競馬場で馬場に敷かれた木材チップに指定木以外のものが使われていたために、練習していた馬が何頭も呼吸器障害に陥ったことがあったそうです。そんな極端な木材だってあります。
 それを調べていたら、木材加工関連で、健康障害を起こす恐れのある木材のリスト(「林産だより」兵庫県立丹波年輪の里)がありました。ただし、これは原木から製材したり板を加工して木屑を吸いこむ恐れのある作業者に対する危険性で、木材の製品が危険だということではありません。
 
 住宅は木が絶対良いのかと言えば、それはたまたま日本の気候に合っていて大量に供給できるから住宅資材として普及したのではないのでしょうか。他の国では何百年も石の住宅に住む人がいますし、もう千年以上もテントで暮らしている民族もいます。気候や風土が変わり、住宅資材の供給が変われば、当然そういった住まいの基本資材だって変えて行く必用はあるのでしょうね。
 アフリカのどこかでは、基本的な家の資材が『日干しレンガ』でして。レンガ積み重ねて土で固めて屋根を葺けばできあがり。雨が降らないから実に簡単に住居ができたのですが、そこに数百年ぶりに大雨が降り、焼き固めていない日干しレンガの家が皆溶けて崩れてしまったそうです。今後その地域が定期的な降雨がある気候に変わってしまったら、日干しレンガの家で暮らしている多くの低所得者はどうなるのでしょうか?

 それで、日本では木材の供給が心許ないからいろいろ建材を発明して家を建てる、新しい建材は(出なくなっているはずの)化学物質が心配だから電気を使って24時間換気を行います。住んでいる人が寒いから暖房を強くすると、今度は温度差で結露ができる。すると、使っていない部屋にも暖房を入れ、それでも結露するなら窓そのものを暖めて……。何だこれは? こーゆうのは今まで『無駄』って呼んでいませんでしたっけ? いつから住宅メーカーと電力会社は結託したんだ?

 ブログサーチであちこちを見ていると、24時間換気の家に引っ越して、寒くて風邪をひいた上に電気料金の請求見て一層具合が悪くなった人が全国にいっぱいいるようなんですが。「節電」とか「省エネ」ってどうなったんだ?

2006年2月 2日 (木)

木の香嬉しや山の宿

 終戦後の“進駐軍”時代の話ですが、有名な温泉旅館にやってきた米軍の将官が、「これは不潔であるからペンキを塗っておくように」と旅館の経営者に命じたそうです。階段の白木の手すりを……。
 もの凄い感覚の断絶です。じゃ何ですか? 鮨屋で白木の上に置かれた寿司は不潔で食えないとでも?(それともよほど汚い状態だったとか? 誰でもそれと知っている老舗旅館なのでそんなことはないと思いますが)
 さすがに現在ではそんなことなどない……、と思いますが。でもたった60年前のこと、アメリカじゃはるか昔か? こっちは1000年以上も前から“白木”は清浄なものと決まっているんだぞ。認めないって言うなら日本に来たって樽酒飲ませないぞ。

 で、またまた木のにおいのお話し。

 昨日のコメント欄に“がら”さんからのメッセージがありまして……。今週はこれでネタ保っちゃうぞ。

木が沢山ある部屋(必ず床が無垢材貼り)で、窓を締め切っている。そして暖房中である。
 こんな条件の場合に『木のにおい』を強く感じるそうです。先日リンクを貼った『ムクの床材から発生する(以下略)』の実験“そのもの”な状態ですから、アセトアルデヒドもフィトンチッドもお部屋に充満するでしょうね。売る側としては“木の香漂うオーガニックがロハスでなんたらかんたら……”と自慢したいがための処置かも知れません。
 ですから「暖房などの加熱乾燥によって木材から湿気が放散され、一緒にいろいろな成分が出てきてしまうのでは?」は正解です。はいスーパーヒトシ君。

 しかし乾燥しないようにすればにおいが軽減されるかといいますと、何とも言えません。何しろ人間の鼻ってのは、前にも書きましたがものすごく敏感なんです。しかも神経保護機能が付いているために、感覚リミット(ぶっ倒れる臭さ)上限に近づくほど鈍感になるという特性があります。
 これらの機能によって、『ppmの濃度で99%においを取り除いても、人の鼻ではやっと半分程度に減ったとしか感じられない』というやっかいな現象があるんです。ですから、発散を幾分減らした程度ではほとんど変わらないと思います。

 それから、「木の種類によってにおいが違うのでは?」も正解です。「木質が柔らかい木は虫害から自分を護るためにフィトンチッドを沢山出し、反対に木質が固い木は虫害に遭う恐れが低いので苦労してフィトンチッドを生成する必用がない」というのもその通りでしょう。
 フィトンチッドをたくさん持った木は「ヒノキ・マツ・クスノキ・ヒバ・サワラ・スギ」ですが、においが強い順に並べると「ヒバ・クスノキ・ヒノキ・マツ…(好みとかは無視)」となるでしょうか。何しろヒバが持っているフィトンチッド成分の半分は抗菌殺虫成分ヒノキチオールです。クスノキと言えば正成…、じゃなくて樟脳です。たしかにどれも、そう固い木ではありません。
 固い木と言えば、カシ・ナラ・クヌギ。もっと固いのは紫檀黒檀、“鉄の木”なんて呼ばれた時代もあるマングローブ。これらは確かに木の香り云々を聞きません。そのへんを考えると、住宅を注文するにあたって木の材質指定というのもアリかも知れませんね。

2006年2月 1日 (水)

“がら”さんからの質問(追記)

 “おかっぱ住宅ライター”の高木良子さんにコメントを頂きました。ありがとうございます。高木さんの家の前で水道工事を行っていて、24時間換気システムが『油のにおい』を家の中に吸いこんでしまうそうで。お気の毒です。
 アスファルト自体、石油から揮発分を搾り取った残りカスで、そいつを練ったり敷いたり伸ばしたりする時に、機械にくっつかないように真っ黒なC重油を塗りたくります。その状態でアスファルトを柔らかくするために熱をかけますので、C重油が揮発してあのニオイが出るわけですね。
 家の中でマスクするほど臭いのなら、いっそ24時間換気止めた方がいいのでは? あまり強いにおいを吸わせると、熱交換部ににおいが染みつく恐れがあります……。もう工事終わったかな?

 で……。今日も私は血液内にアセトアルデヒドを発生させていたりする。イタリア産3Lで1680円の安ワインですが、中途半端に良いワインよりよほど美味しかったりします。まあそんなコトはどうでもいい……。
 “がら”さんは、『木のにおい』以外では別にどうと言うことはなくて、アルコールのパッチテストでも反応が出なかったそうです。私はパッチテストをやったことがない(必用ない)ので判りませんが、『反応なし』がOKってことなのですね? 可能でしたら、念のため確認しておいてください。
 しかし、自前で血液中にアセトアルデヒドを醸造(?)するのと、ガスとして吸いこむのは別の話でして、呼吸器系が刺激されますので不快感が先に来ます。私だってそれなりの濃度のアセトアルデヒドを吸ったら絶対ムセます。血液中の多量のアセトアルデヒドってのも非常に不快なんですが、それは好きで発生させたモノです。
 ちなみにアセトアルデヒドを単品で嗅いだときに感じるのは『刺激のある青臭いにおい』です。でも工業製品でもない限り、経験することはないと思います。木材からは精油なんかを含んだ状態で出ていますので、鼻にツンとくる刺激がアセトアルデヒドだと思ってください。

 それで、『モデルハウス症候群』のひとつの可能性として、“モデルハウスであるための特殊な条件”が考えられます。以前、某メーカーの住宅展示場に呼ばれて、「閉めきっておくと何かにおうから調べてくれ」と依頼を受けました。24時間換気+呼吸する壁の最新型だったのですが、住むことは考えていないために電気しか引かれていません。上下水道は接続されていなくて、基礎部分は通気も何も取ってなくて工事を行ったときのいろいろなにおいが残っていました。そのにおいが壁内に入り込んでボードを通過、呼吸する壁が逆ににおいを発生させていたのが原因でした。
 このように、モデルハウスは実際の住宅とはひどく事情が異なります。しかも、屋根裏などお客さんには見せない場所の木材を安いもので代用しているなんてこともあるかも知れません。以前『とくダネ!』の取材で伺った静岡の住宅がモロにその状態でした。
 モデルハウスではなく実際に販売した住宅で、なんと屋根裏のホルムアルデヒド濃度が0.2ppm!さすがに「これのどこが対シックハウス住宅なんだ!」とキレました。翌日から3日も体調悪くなったし……。

 まあこれは極端すぎる例でしたけど。もう少しいろいろなメーカーの住宅を見て、対シックハウス仕様の住宅でも症状が出るようでしたら考えなくてはいけませんね。現在のお住まいを基準に、木材を極力少なくして壁内屋根裏と居住空間の通気を極力少ない設計にしたもの。ほとんど注文住宅になってしまいますが……。
 建売なら、築後1年くらい経ったものが良いかも知れません。ほどよく建材から出る揮発成分が抜けていますから。

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