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2006年8月19日 (土)

「チャーリー、転送してくれ」

 トレンツ・リャドという画家がいらっしゃいました。惜しくも1993年に47歳で亡くなられましたが、この方、もの凄い絵を描く人でした。
 初めて目にしたのは、もう20年近く前になるのでしょうか。新宿のルミネでやってた展示即売会で、たぶん『モナコの薔薇』だったと思いますが……。絵の前に立って観ても、何やら絵の具をバシバシ叩きつけたみたいで、ちっとも解らない。それで、帰ろうとして数メートル行って、気になって振り返ってみたら……。
 「う゛!?」思わず声が出ました。離れて観ると、もの凄くリアルなのです。いや、この場合リアルって言う第三者的感覚ではなく「リャドの視覚情報をナマで突きつけられている」状態。こちら(ギャラリー松田)でその一部を観ることができます。
 何度か展示会を観に行きましたが、その度に息苦しくなるほどの迫力に圧倒されてしまいました。

 これを話し出すとまたきりがないから、別の機会に取っておいてと……。今日の日経1面のコラム記事『ネットと文明』で“五感デジタル”というタイトルでネットでの香り配信について触れています。今年の秋にも開始されるそうで、そう言えばこの間の『におい・かおり環境学会』にデモ機が来てた。展示だけで実働させてくれなかったのが残念。
 「約60種類の香りがデジタル信号に変換され、ネット空間を結び、パソコンにつないだ芳香発生器から流れ出す」(記事より)そうですが。非常におおざっぱな説明です。『デジタル信号に変換され』って、どうやって変換するんだろ? 機械ばっか見てて、肝心のそっち側を気にしてなかった。フランステレコム社か…、電話するのはやめて協会に訊いてみよ。あ、今日は土曜だから誰もいないか……。
 60種類(だけ)の香りを再現するんだから、きっと料理番組限定なんだろな。それにしても、別の料理でも同じ香りが流れてくることだってあるはず。ブレンドするのか? 気になるな?。「それではシュールストレミングスの缶を開けてみましょう」なんてコトになったら、みんな青くなって接続切るだろうな。
 送る側はセンサーなんかでにおい信号を拾ってデータに変換するんだろうけど、それが芳香発生器にセットされた香りそのものであるかどうか、もしかして『近いモノ』を選んで発散するんじゃないのだろうか。
 加えて、『単品の香料を嗅ぐのでない限り、プロセスされた成分でナマの香りを再現するのは極めて困難である』って理論があります。言ってるのは私ですけど……。
 同じ香りを嗅いでも、その香りを経験(過去に嗅いだ)したかどうか。嗅いだ時の状況は当人にとって好ましい条件だったか、それとも嫌悪な条件だったか。これで香りに対する感度や好感度が変わってしまいます。かように感覚の転送は難しい。ボタンひとつってワケにはなかなか行きません。
 まあ、そんな細かいこと持ち出してたらきりがないんですけど……。他人の感覚を体験させられるってのは、もの凄いストレスにもなりうるんですね……。
 う?ん、時間がなくなってしまったので続きは明日にしよう……。NHKの『わんわんのオシッコ』ネタは日曜日の夜7時のニュース内に変更になりました。これからフジテレ行ってトリビアちょこっと撮り直し、9分咲きの判定に変わりはないだろうな……。

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 臭気判定師匠 今日の7時のニュースでしょうか。 あー、仕事が終わって帰宅途中の電車の中・・・です。 なんとか見ることができるよう手配します。楽しみにしています。 

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