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2007年11月10日 (土)

春の裏らの目黒川

 江戸の町は水の都でもあったそうで、日々発展する江戸を支えるために木材やら産物が千石船でどんどん運び込まれてくる。それを小舟に積み替えて、大川(隅田川)をさかのぼって輸送していたんですな。
 隅田川、荒川、多摩川、江戸川以外の中小河川ってのは。灌漑用水として掘られたり、農業用のため池からの流出水だったりと、江戸の土木工事の成果だったりするモノも結構多いようです。
 神田川なんか、元は平川って言う日比谷入り江に注ぐ短い川だっただったのが。流れをつけ替えて、あっちに繋げてこっちを繋いで、さらに江戸城の堀にまでされちゃって、もう元あった川とはまるっきり別物になっているらしいです。
 まあそーやって改造されまくっても、川として見えている分にはまだ幸せな方で。都区内にあるほとんどの中小河川って、フタされて暗渠になっちゃってるんですな。
 『春ぁ?るの小川はさらさら行くよ?♪』の川だって、小田急線の代々木八幡あたりを流れてた川、“河骨川”ってあんま可愛らしくない名前だったそうですが、完全にフタされちゃって下水状態です。線路脇の歌碑が何だかお墓に見えちゃいます。

 で、目黒川。『目黒川が匂うそうです、しかも、桜の時期の2週間だけ』とひろぽんさんが疑問を抱いていらっしゃいますが。目黒川も実は半分ほど暗渠なのですな。
 この地図を見て頂きますと、目黒川ってのは国道246号の下から突如湧き出しているように見えます。もちろんそんなワケはなくて、三宿と池尻の間を暗渠として流れているのです。で、この辺で目黒川じゃんくなって“烏山川”と“北沢川”てのに別れる。
 どうもその先は久我山あたりで“玉川上水”から別れているらしいのですが、水道局の資料じゃその辺から分水はやっていないらしい。地下を烏山川が流れている“烏山川緑道”っての辿っていくと、確かに玉川上水までたどり着く。“烏山分水口”って写真を見つけたけど、確かに水は行ってません(郷土学習資料『玉川上水』)。“北沢分水口”もどうやら現在の水面からはるか上だし、どうやらホントに玉川上水とは縁が切れちゃってるらしい。

 となりますと。現在の目黒川には“源流”ってモノが存在しないってことになってしまいます。駒場東大の池やら馬事公苑からの湧水やらもやはり暗渠の川として合流していますが、実質目黒川を流れている水ってのは、あちこちから入ってきた雨水やら処理された廃水やらの雑多な水がほとんどなのではないかと想像されます。
 玉川上水だって、久我山のあたりからは『排水路区間』になっておりまして、もはや何の水が入ってきているのやら判りません。
 なワケで、『ある時期だけ臭う』って現象は、「雨水や湧水が少なくて、流れている水のほとんどが処理水なんかだったりする」って状態なのではないかと想像されます。

 もひとつ。マンションの3?4階まで臭うってのは何ですかね?? 中目黒のあたりでしょうか? その土地の高低差とか風の通り道とかいろいろ条件が絡むし、建物のOA取り入れ位置なんかも関係してきますからね?。どこのマンションか教えてくれたら調べに行ってみますけど。

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コメント

師匠どこのマンションというより、川沿いはほとんど全部!という盛大な状況のようです。目黒川はこの地域では底な低地でして、マンションはその低地を囲んで、空気の流れを止める、塀のような状態で建っています。川から立ち上った臭気がそのまま、川とマンションの谷間に淀んでいる、ってイメージかなと思います。そして、時期の問題を考えると犯人は桜としか思えません。もちろん、夏も多少匂うようなのですが、桜の時期ほどではないそうで……。

う?む。これわ現地調査に乗り込んで行かなくてはならないようです。

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