« 四角な死角に潜む刺客 | トップページ | すべりすぎ宇宙 »

2008年10月 9日 (木)

検知とすみれ

 『流しの下からのニオイ』の回答に2日かけていたら、miporinさんのところが深刻な状態になってしまいました。
 
 臭いに悩まされてから、母の体重がどんどん減ってきていて、心配です。ニオイ採取セットのレンタルを申し込みました。どうぞよろしくお願いします。臭いが本当にあれば、その臭いが体に悪い臭いかどうかを確認してもらうことは可能でしょうか?
 臭いが体に悪いのか、精神的なものなのかがわかりません。実際、石川さんが嗅いだら頭痛がしたりセキがでたりする臭いはあるのでしょうか?
 母が言うには、やはり窓のない部屋のコンセント(隣室に接しています)からにおうそうです。その部屋に入ると、時々隣室から「カチッ」という音が聞こえるそうで、やはり壁が薄いのが原因でしょうか?
 ベランダや窓から入ってくる臭いには苦情がいえても、壁のコンセントからの臭いには苦情はいえませんよね。


 『採取セット』の準備をいたします。その前に採取場所とか、いろいろ確認しなくてはならないことがありますので、それはメールで伺います。
 え〜、それで……。シックハウス系のニオイ苦情で、屋根裏とかに入ってムセたり眼が痛くなったことはあります。でも生活空間内でそんな状態になったことはありません。
 ニオイの質から「体に悪いかどうか」を判断することは、かなり困難です。と言いますのは、有毒物質でなくても『何かのニオイ』で精神的なストレスを受けてアレルギーに似た症状が出ることがあるためです。
 『そのニオイが何の物質なのか』っていうのも、ほかにいろいろなニオイがあったのでは判断が難しいです。

 『窓のない部屋のコンセントからのニオイ』ってのが問題ですね。普通の状態であればコンセントや壁のスイッチから、壁内の空気が出てくる現象は起こりません。起こるとしたら家の中の気圧が低くなっているからです。

 母の症状が「シックハウス症候群」の症状に似ていることに気づきました。ただ違うのは、家の中にいるといつでも症状があるわけではなく、隣室から臭いが入ってくると症状がでる、というところです。
 以前、保健所の人に簡易検査というのをしてもらったことがあって、トルエンとベンゼンは何もなかったんですけど、ホルムアルデヒトはピンク色に変わりました(赤くなったら基準値オーバーという検査です)。
 ただ、朝の湿度がかなり高い時間帯だったため、ピンクでも標準内だから問題ないといわれました。ちなみにこのときは隣室からの臭いははいってきていませんでした。
 いつも隣から臭いがはいってきて具合が悪くなるので、ほとんど窓は閉めているのですが、窓を開けて換気した方が症状はよくなるのでしょうか?シックハウス症候群の場合は換気が大切だと書いてありましたので

 やはり『窓の閉め切り』を行っているのが裏目に出ている恐れがありそうですね。台所の換気扇を使わなくても、トイレや浴室などの換気扇が回っていたら、家の中の気圧は下がってしまいます。
 また、古いタイプの集合住宅ですと、全部の換気扇排気を集合ダクトでもって屋上から排気している構造の建物もあります。この場合、吸い上げを良くするために屋上にファンが付いていて、部屋の換気扇が回っていなくても勝手に吸い出しが発生しています。ファンがなくても煙突効果でやっぱり吸われちゃう。
 やはり窓を開けて換気した方が良いと思います。

 で、保健所が行った『簡易検査』ってのはこーゆう器械↓を使ったのでしょうか?

 これですとホルムアルデヒドの検出下限値が0.05ppmなのですが。その場合検知管って反応が出るガラス管を冷蔵保存しておかなくてはいけないので、標準の下限2ppmのを使用したんじゃないかって気がします。でも住宅内の測定でそんなレンジの検知管使うかな……。
 トルエンだって検知管だと測定下限値1ppmだし、嗅覚閾値と言ってトルエンのニオイを感じる濃度が0.33ppmだから3倍の濃度があったとしても、この検知管では反応出ないんだな。

 もっと薄い濃度を測ろうと思ったら、こんな機械↑を使わなくちゃいけません。
 いろいろ不安はおありでしょうけど、なるべく窓開け換気を行ってください。
 



・湿気対策

« 四角な死角に潜む刺客 | トップページ | すべりすぎ宇宙 »

家の中のニオイ(と空気)」カテゴリの記事

コメント

miporinさんの相談、とても他人事とは思えず、身につまされる思いで読ませていただいています。私も、昨年購入した古いマンションの部屋の臭いで半年くらい前から、こちらで相談させていただいている者です。うちも、的確なアドバイスをいただき、いろいろ試し、だいぶ良くなってきたと感じています。原因は、壁裏に通っている共有通風管の未修繕・破損長年の放置による壁全体に染み込んだ悪臭でした。部屋の臭いは、多少改善してきたものの、娘が、入居してから体調を悪くし寝込み会社を休む事が多く、少し前には「鼻茸」(鼻アレルギーの進行したもの)になってしまいました。臭いで「健康被害」が起きてしまってはたまりません。致し方なく、多額の損失を覚悟で転居・売却を考えています。お母様、本当に心配です。なんとかこちらのアドバイスで、良い方向に向かうことを祈っています。頑張って下さい☆

Kさんへとても優しいコメントを、ありがとうございます。心強く思います。お互い、がんばりましょうね!石川先生へお返事ありがとうございます。保健所が行った簡易検査は、その場で10分くらいで結果がわかるやつです。1回検査するごとに紙か何かを交換していました。部屋の気圧が下がらないように夜中は換気扇をとめていると、換気扇から臭いが入ってくるらしいです。換気扇の先は廊下側に出ています。とにかく部屋に臭いが入ってこないようにしたいのですが・・・。今日、ついに父が管理人へ言いにいくそうです。どうなるかわかりませんが、母の体調が限界なので。ニオイ採集セットの連絡、お待ちしております。よろしくお願いいたします。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1489635/39735457

この記事へのトラックバック一覧です: 検知とすみれ:

« 四角な死角に潜む刺客 | トップページ | すべりすぎ宇宙 »

2016年5月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のトラックバック