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2009年11月17日 (火)

立ちのぼる時間

 昨日、「臭気判定士の国家試験の解説を……」とか書いたら。

Siken

 臭気判定士会の事務局早速来ました。今年の傾向として「正しい物はどれか」と、ひとつを選ばせるのではなく「正しいものはいくつあるか」という出題が増えているようです。そのためか、試験では途中退出する受験者が非常に少なかったとか。

 え〜と……。今月末締めきりって、2週間しかありませんが……。

 ところで、試験じゃなくて『紙験』のおはなし。

 ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの研究グループが、『19世紀から20世紀にかけての72冊の書物を調べ、15の揮発性有機化合物(VOC)を特定』して、本の素材である紙・糊・インクの分解程度を予測し、本の劣化具合を調べる研究を進めているそうです。(GiGAZINE

 つまり「ニオイを嗅いで本の痛み具合を知る」ってことが可能になる。研究者は古本の匂いを「カビ臭さのなかに、草の匂いとほんの少しのバニラの香りを混ぜたもの」と語っていますが。はて、それは大学の図書館に限るのではないのか?

 何しろイギリスともなりますと、ウン百年物の本が現存してるでしょうから。ちょっと125年前に某博士がパイプふかしながら閲覧なさった時のタバコのニオイとかも残っているかも知れない。

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 これ↑はヘリフォード大聖堂の図書館。(そんなあなたに)超大事な本は厳重に鎖で棚に繋がれています。却って痛みそうな気もしますが。

 ちなみにユニヴァーシティカレッジロンドンにはグーテンベルグ聖書は所蔵されていないらしい。この辺になると羊皮紙ってやっかいなものに印刷されている場合もあるな。

 この分析方法が活版印刷以降に限るのか、それとも手書きの本でも可能なのか。和紙はどうか墨はどうだなんてことはまだまだ先の話です。

 その昔『環境省が選んだ『かおり風景百選』で東京のかおりに“神田の古書店街”が選ばれて、「それは一体どんな香りなんだ?」とズームインサタデーが取材に行きまして、私が引っ張り出されました。それが初めてのテレビ仕事。

 その時に。わざと一番古くて薄暗く、床から天井まで宗教書なんかがぎっしり詰まっている店に入ってもらって、「本は紙でできています。紙は非常ににおいを吸いやすい素材です。この本が置かれていた場所に長年漂っていたにおいを、今ここで少しずつ吐き出しているのです。言ってみれば本の歴史のにおいです」と100%アドリブの、何だかよく判らない文学的解説をやらかしました。

 でも考えてみたら、それほど間違ったこと言っていないな。

 『新しい本のニオイのスプレー』(百式)なんてモノもあるらしいです。『新車のニオイのスプレー』ってのはマヂでありましたが……。もしかしてアレってトルエンとかスチレンとかのミックスガスだったのじゃないのか?

  『新しい本のニオイ』の正体って、やっぱインクのVOCかな? 何だか判らないけどこれはホントか?

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