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2009年11月 3日 (火)

工学的思考

 先日書いた『長期優良木造3階建住宅が実験で倒壊しちゃった』の件ですが、研究グループの説明では「想定通り」だったそうです日経PB)。動画もうpられていますna-ta-kuの日記)。

「耐力壁の先行破壊で終局が決まっており、現行設計法の想定通りであることが確認できた。倒壊したのは、大変形域の粘りが予想を下回ったため(記事より)」だそうですが。これは要約すると「まあ壊れることは解っていた」ってことで良いのでしょうか? 強度の劣る住宅が見た目倒壊しなかった点についても説明が必要だと思うのですが。

 何か現場に見学で訪れていた方のブログを読むと(山形の空家管理人)、早々に追い出されてしまったようにも思えるのですが。

 何だかこの「設計の想定どおり。問題なし」ってコメントを聞いて、航空工学の先生が書いたエッセイの一文を思い出しました。

『航空機は構造強度が決まっている。激しい運動や速度超過などで設計強度をオーバーした瞬間に分解するのが良い飛行機である』

 性格に覚えているわけではありませんが、「壊れるのが良い飛行機」のところがひどく衝撃的で、そこのところは良く覚えています。

 そりゃぁ設計以上の負荷をかけたら壊れるのは当然ですが、それを工学的な見方で「良い飛行機」と言ってしまったら誤解を招くのではないかと……。操縦しているパイロットはたまったものじゃない。

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住まいトラブル/災害」カテゴリの記事

コメント

要するに机上の計算は駄目じゃんということかな?
人間の五感を大切にした住まいづくりが大事でしょうね!

理論は理論ってことなんでしょう。完璧な理論なんてまずできないので、実験して修正しを繰り返すしかないのですが、それを怠ってこんなもんでいいやで終わるとこうなってしまうと。

飛行機でも、なぜ飛んでいるかは完全に説明はできてないと、竹内薫さんの「99.9%は仮説」に書いてありました。

多分、あたしも理工学系職種なので、この言い分わかります。

仮定を立てて、実証し、その通りになるのが「良い結果」。

まず、仮定が正しいことを証明しないと、その先に進めないので、実際人が住むという意味では「悪い結果」なのだけれど、
これから先、新しい技術や考え方を導きだすという意味では仮定が証明された「良い結果」になってしまうのですよね(笑)

この物の言い方、世間一般に出ると非常に誤解を招くかもしれませんが、こういう物の捉え方は馴染みがあります。

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