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2010年1月 8日 (金)

人の造りしもの

Sitakara

 これはビルの地下にある水処理設備の排気口。ドライピットに排出されていて、上はグレーチングでフタされているからバイクなんかが止められてしまいます。関係ないけど面白い画だったので。

 え〜と。書くことはいっぱいあるのですが、あんま書きすぎても読む人がタイヘンだし。だからといって端折ると消化不良な文になってしまいます。加減が難しい。

 嗅細胞の数が体のサイズに比べて異常に少ないってところからだな。

Nana

 人間とネコでは、重量比で10倍以上人間が大きいのに。嗅細胞はネコの方が6〜7倍も数が多いそうです。写真は女房の実家にいるナナたん。

 指の先端を嗅いでしまう衝動に負けてしまうのが関係するのかどうか解りませんが、つまりはネコの方がにおいの種類を嗅ぎ分ける能力が高い。何だか食物に含まれているタンパク質の種類まで分析できるらしいです。きっとタウリン摂取のための能力だな。

 この、嗅覚レセプターやら嗅細胞が収まっているユニットが鼻の奥にありまして。嗅上皮って呼ばれる粘膜です。この部分の面積が人間の場合非常に小さい。頭の大きさは数倍も大きいのに、嗅上皮の面積はネコより小さいらしいです。

 これは人類特有の頭や顔面の形状が影響しておりまして。人類は進化とともに出っ張っていた鼻が引っ込んできたんだな。

Sinaka 

 上の人類進化図を見るとよく解りますが(カラパイア)、……こんなの作ったの誰だ? 他にも世界各国で起こった進化(退化?)の過程が図示されています。

 直立歩行を始めたあたりから、アゴが引っ込んでくるんだな。手が自由になって道具を使うようにあると、それまで100%歯とアゴの力で『食いちぎり・噛み割る』って大変な部分を口に入る以前に処理できるようになったから。

 で、アゴが小さくなって脳の容積が増してくると、頭蓋骨の中のスペース取り合い合戦が始まって、あまり重要でない部分からアゴの退化と同じことが始まる。軽量化目的と違って頭蓋骨の強度を落とすわけには行きませんので、各器官のサイズを極限まで小型化するしか方法がなくなってきます。

 かくして嗅覚器官は棚割り合戦に敗れて、売り場面積が激減してしまう運命になりました。動物ではフェロモンを嗅ぎ取る『ヤコブソン器官』ってものが嗅覚にくっついているのですが、人間では痕跡程度にまで退化してしまっているそうです。

 とは言いましても。嗅覚は生存について、中でも危険回避のためには非常に重要な役割を帯びています。腐った食物食べない予防とか、きな臭さを感じて退避するとか。

 なので、いろいろな感覚の内でも『視覚・嗅覚』は危急の際にコンマ1秒でも早く回避行動ができるように脊髄を経由しないで脳にダイレクトに繋がっています。だから顔に向かって飛んでくるボールを無意識に避けたり、うっかりアンモニア水を嗅いでのけぞったりって行動が起こる。

 

 かように。非常に重要でありながら退化を迫られるって矛盾した状態で使われてきた人間の嗅覚ってのはシステムに隙があって非常にだまされやすい器官になってしまったんだな。

 今日の朝日新聞の『探嗅�F』は「自臭症」を採り上げています。実際は臭わないのに「自分の体臭が気になって仕方ない」という症状です。それとストレスによって嗅覚をはじめとする五感に異常をきたしてしまう症例。

 これはシックハウス症候群の中で、「家中、衣類まで変なニオイがするようになった」という相談に類似します。あれも化学物質によるストレスが、嗅覚の過敏、あるいは存在していない異臭まで感じてしまう幻臭を生み出している状態です。

 え〜と。まだ花王さんの研究のところにたどり着かないな……。

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