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2010年11月25日 (木)

クロスファイア

 朝から都内某所で打ち合わせ。やっかいなクロスの臭気発生と考えられる案件の検証です。と言いましても、「何で新品のクロスが臭うようになるのか」その原因が判りません。

 『ニオイ調査』ってのは消去法で当たっていくものでして。現場でニオイが発生しそうな対象を全部拾い出して、一件ずつ「ニオイがあるかどうか」「ニオイが出た痕跡がないかどうか」「ニオイが発生する可能性がないかどうか」を調べていきます。いっこずつ白黒付けて、最後に残ったのが犯人である疑いが高い。

 今回の現場の場合。部屋の中にニオイがあって、排水関係の設備はなし。エアコンは天カセで循環のみ。室内に家具類はなし。空気の入り込む経路は全てシロ。

 となると。クロス表面のニオイは漂ってきたものが付着したのではなく、クロスの素材そのものが臭っていることになります。以上調査終了。

 とはならないんだな。

 何でニオイを発生させているのかが判らないとニオイ対策の方法が決められません。確かこの場合オゾンをかけても効きません。

 数年前に。

Dscf5567

 現場から石膏ボードごとクロスを切り取ってきて〜。

Dscf5576

 細切れにして〜。(凄いタイヘンだった、固くて……)

Dscf5579

 剥いで〜。削って〜。

Dscf5582

 それぞれのパーツを日干しにしてニオイを抜いてからパッキングする。すると素材に本当にニオイを抱いてるのがどれなのかが判ります。で、クロスか糊かどっちかしかないと……。

Dscf5699

 糊(デンプン系)に現場の土を入れたり汚れた手でこね回したりしてから恒温器に入れて真夏温度で一昼夜。腐ってニオイが出るかどうかなんて強引な実験もやってみたけど、糊もシロ。やっぱクロスしかない……。

 問題は、何で塩ビ素材が変なニオイを発生させるのか、生成過程がさっぱり判らないことなんだよな……。MSDS出たら、建築学会にでも訊いてみるしかないかな。迷惑されるだろうけど、東工大か千葉工大の先生に訊いてみようかな……。

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コメント

塩ビ壁紙なら、可塑剤がかならず入っているはずです。従来はフタル酸エステルなどが多用されていましたが、環境ホルモン?のいいがかりをつけられてから、他の物質への切り替えが起こってます。メーカーやグレードによって使う物質は様々なようですので、可塑剤の種類とその純品のにおいについてデータをもらえばいいのでしょうが。。。 普通に聞いても教えてくれないでしょうけど、クレーム扱いなら教えてくれるでしょうか。。。 
有機系の可塑剤ならどんなものでも(たとえ通常は固体でも)かならず蒸気圧があって表面から揮発します。中から表面にも濃度勾配で移りますが、表面から出るだけ出てしまえば、その後の放出量はしれてるでしょう。でも、鼻がそのにおいに敏感になってしまう?ことがあれば、何時までも悪臭のまま感じちゃう?

みっちゃん様
情報どうもありがとうございます♪
そうですね〜。可塑剤の反応って可能性もありますね。
でもクロスのニオイトラブルには「この部屋だけにおう」
「暖かい間だけにおう」って謎な現象もあります。
何か反応が伴っていると考えるしかないのですが。う〜ん……。

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