« 忍法微塵隠れ | トップページ | クリスマスのつまみ食い »

2010年12月 5日 (日)

酵素の力で真っ白に

 ヤフーのニュースに『鼻腔(びこう)に入ったにおいのもとの物質は、一部が鼻腔の粘液に含まれる酵素によって別の物質に変換される』ってことが東京大大学院農学生命科学研究科の研究でわかったと書かれています。

 これは凄〜くおもしろいshine

 においを感じるシステムってのは。

におい物質(分子)が呼吸によって鼻に吸い込まれる

  ↓

鼻の奥にある鼻粘膜(嗅粘膜)にキャッチされて、におい物質が粘膜に溶け込む

  ↓

粘膜の下にある『嗅細胞』がそれぞれ得意分野のにおい物質に反応して電気信号を発生

  ↓

嗅神経で脳の下側にある嗅球ってところで信号をとりまとめる

  ↓

脳の前頭葉から側頭葉でもって解析(海馬もかかわる)

  ↓

「あ、○○のニオイだ」

 ってな具合に化学反応と電気信号でもって起こるものだと考えられていたのですが、東大の研究では『鼻粘膜に存在する酵素がにおい物質を嗅細胞のにおい受容体に運んだり、におい物質を分解したりする』らしいんだな。

 この『酵素』ってのが曲者だ。

 生化学に詳しいワケじゃないけど。酵素ってのは生物が産まれた時から持ってる物です。それがないと食物を分解して栄養素を取り込むことができない。つまり消化器官が働かなくなる。

 それと同じ動きが嗅粘膜の中でも行われているってことなんだな。酵素が働きかける相手の物質はある程度決まっているから、たまたま特定の酵素を持っていなかったり何かの原因で酵素が壊れると、特定のにおい物質に反応できなくなる(嗅盲)って図式も成り立つのかも知れない。

 ……ってコトは、将来投薬でもって嗅盲が治ることもあり得るのかな? でも嗅盲は色盲ほど生活に大きく影響してこないからな……。

 さらに酵素はタンパクでできているから、熱やらpHの変化で失活(働かなくなる)しちゃうんだな。これも急激にキツいにおいを嗅いでしばらく鼻が利かなくなる『順応』『嗅覚疲労』にも関係しているんじゃないかな?

 う〜ん……。 来年の『におい・かおり環境学会』で口頭発表してくれないかな。

« 忍法微塵隠れ | トップページ | クリスマスのつまみ食い »

ニオイと香りといろんなコト」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1489635/39740349

この記事へのトラックバック一覧です: 酵素の力で真っ白に:

« 忍法微塵隠れ | トップページ | クリスマスのつまみ食い »

2016年5月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のトラックバック