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2011年5月

2011年5月30日 (月)

換装間に合いません! あっ、敵臭!

 ここ最近、ベランダに毎朝開場待ち徹夜組のヒトが出ています。徹夜は周辺の住民に迷惑になるのでやめましょう。

Dscf8912 朝と夜に来るようになったので、凄い勢いでネコ缶がなくなります。そして凄い勢いで空き缶が溜まります。これが、水で流したくらいではニオイが取れません。丁寧に洗うのも何だか面倒くさいことだし、仕方ないからちょっといろいろ実験するか……。

Dscf8914  それで。何となく昨日の続きみたいな話しになります。洗濯物が“雑巾臭”にしちゃう下手人が『モラクセラ菌』であると花王さんが突き止めまして。顔写真まで公表されました。敵が何だか判れば手の内を読むことも可能になります。

 しかし『対モラクセラ菌』製品が開発されるまでには数ヶ月かかるでしょうから、もう梅雨に入ってしまった今年は間に合わない。ウチの洗濯機だって結構使い込んでいますから、やっぱニオイが気になります。何しろ乾燥機能が付いていない洗濯機の中は、完全に換装させることがまず不可能。うん、やはりモラクセラ臭がしているぞ。

Dscf8915  敵が菌であることは確認できたので、殺菌消毒剤が有効であることは間違いありません。んで私が得意とするこれ。

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 何でオスバンなのかと申しますと。問題になるのは洗濯機の底に残留している1~2Lばかりの水でして。これが残っているために洗濯機内部は常に湿気がこもる。だからドラム内に洗濯物なんか入れておいたら全部満遍なく雑巾になります。

 アルコールじゃあっと言う間に揮発して、すぐ菌が繁殖を開始してしまいます。消毒効果のある酸素系漂白剤も効果の持続は弱い。だからと言って塩素系漂白剤を使うと今度はカルキ臭が気になります。なもので、結構強い殺菌作用があってニオイのないオスバンが適当なのですな。

Dscf8919  オスバンの量は10cc程度、それを10倍に薄めたくらいで良いのではないかと……。洗濯機の中に残っている水の量なんて誰も知りませんから。構うことないから槽の底にざっと撒いてしまいます。容器に水を足して糸くず取りネットの取り付け場所にもぶっかけておきましょう。

 あ、もちろんネット類は外して糸くず取って、乾燥させてくださいね。あれ付いたままだと効果ありませんから。

Dscf8922  乾燥と言えば、型式によってはこんな引き出し式の柔軟剤入れとかが付いているタイプもあります。この中に結構水が残っていますから取り外して水を捨てる。ヌメリなんかがあったら流水でこすり洗いです。

Dscf8917  洗濯槽とケーシングの間にオスバンを吹き込むって方法も効果がありそうです。この場合オスバンは100倍くらいに薄めないと危険です。飛沫を吸い込んだらムセますから、安全のためにマスクとゴーグルを使用した方が良いです。

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 ドラムを手で傾けますと……。まあどこの洗濯機もこんな具合にホコリが溜まっています。こんな場所をいちいち掃除する超マメな奥さんも少ないと思います。気がついてしまったのでエタノールで拭き掃除。オスバンを吹くならここの隙間に向かってです。

 1時間後に確認をしたところ。蓋を閉めてしまったらあまり効果は感じられませんが、開けておけばオスバンを使用しない時と比べて明らかにニオイは薄い。底に残った水がニオイを出していないのでしょう。まあ、2日くらいは効果持続するんじゃないかな?

2011年5月29日 (日)

急げ! 換装だ!

 いつの間にか関東地方まで梅雨入りしてしまいました。高校まで北海道で暮らしていた人間としては非常に憂鬱な季節です。洗濯物は乾かないし、パンにカビは生えるし。

 除湿機を使おうにも、今日みたいに気温が低くては電気ばっかり食って全然効率が良くありません。そして気温が上がってくると今度は家のあっちこっちでニオイの問題も出てくるんだな。昨日の『ぴかぴかマンボ』でもやっていたな。

 ご存知の方も多いとは思いますが、この時期何であっちでもこっちでもニオイが出るかと言いますと。温度と湿度が菌の活動に都合よくなってくるからです。

 菌にはそれぞれ特性がありまして、タンパクや糖を分解して美味しそうなニオイを出す役立つ菌もいれば、無酸素状態で硫酸を食べて硫化水素を吐き出すって、活動だけ聞いたらまるでモンスターみたいな菌もいます。

 こいつらが、主に水分のある場所で繁殖して汚れなんかを分解して、いろいなイヤなニオイを発生させるわけです。だからニオイ予防には乾燥させるのが一番手っ取り早い。その辺6月8日テレビ東京の『ものスタ』でも現場で汗書きながら説明しています。

 しかし中には乾燥させることが難しい、あるいはムリってモノもありまして。洗濯なんかその代表ですな。乾燥洗濯なんてモノが発明されたらノーベル賞物かも知れません。ドライクリーニングだって結局液は使うわけですから。

 『洗剤を使わない洗濯機』ってのはありましたが、『水を使わない洗濯機』ってのは、どんなモノだか想像も付きませんな。洗剤不用の中国製洗濯機、話題にもならないけどやっぱ洗剤メーカーの反発に遭ったのかな? それともやっぱり爆発しちゃったのかな……。

 で、洗濯機の中にも菌は住んでいますし、当然菌がいる洗濯機せ洗った衣類にも菌が移る。そして乾きが遅いと繊維の中で菌が繁殖しちゃってそこでニオイを出す。いわゆる「雑巾臭い」状態です。

 その辺を解決するのにライオンが『NANOX』って液体洗剤を発売していますが、あれは「とにかくニオイの原因となる汚れを徹底的に落とす」ことを目的に開発された製品らしい。

 そしたら今度は花王が「洗濯物が雑巾臭くなる原因菌を見つけちゃった!」そうです(GiGAZENE)。『モラクセラ菌』って、ひとクセもふたクセもありそうな名前です。こいつが洗濯物に残っている微量の汚れを食べて『4-メチル-3-ヘキセン酸』って物質を作り出します。それが私たちが雑巾臭いと感じるニオイの主成分。

 ライオンでは皮脂に含まれているオレイン酸がやはり菌に分解されてノナナールってイヤなニオイに変化するところに注目していました。この菌はモラクセラとは別なのかな?

 洗濯機の中で洗剤やら漂白剤に晒されても死滅しない菌ですから、ちょっとやそっとのことで取り除くことはできないだろうな~。記事の中では「家庭内のさまざまな場所にも存在している」って書いているから、住宅内の過剰な殺菌消毒がブームになったりしなければいいのだけど……。

 まあ、一番の対策は『1秒でも早く乾燥させる』ことでしょうね。菌が活動する余裕もなく乾燥させてしまえば、間違いなくニオイは出ません。

 あ。念のために言っておきますが、ダウニーどっさり使っても解決しませんから。

2011年5月28日 (土)

東京アンダーグラウンド

T1

 ご存じ都庁にやって来ました臭気判定士。今日はどんな傍若無人な行いをやらかすつもりでしょうか?

T2 用事があるのは第二庁舎の方ですが。……本庁舎前は何もないけど第二の前はこのようにキャンプ地状態です。換気口からの風があたる付近が一等地らしい。

T3  庁舎内も節電でもって、何かもう陰々滅々な雰囲気です。5階の下水道局に来ました。

T4  ここで都内に敷設されている公共下水道の場所がわかります。住所氏名連絡先と使用目的を書かなくてはいけません。目的欄に「純粋な好奇心」って書いたら怒られるかな……。

T6  閲覧はでかい綴り物をめくるのではなくて、担当さんがパソコン画面で見せてくれます。それで必要なところだけプリントアウトしてもらう。1枚30円。プリントアウトは私有地部分が真っ白ですが、画面では建物名や個人名まで載っています。

 ……私有地内の管までは画かれていないのか。う~ん。

T5 もっと細かいことを知る手段を尋ねたら、各区の担当事務所に行くように言われました。やはり、1回ではたどり着けないな。

 う~ん。今から大手町に向かったら着くのは4時だ、あんま時間がないぞ。月曜にするか。

2011年5月26日 (木)

やはり中野は昭和が匂う

Dscf8755 昨日は『におい・かおり環境協会』の年次総会が行なわれました。今年の4月1日から公益社団法人になったんだな。

Dscf8756  食事は結構豪華なのですが、だいたいいつも話をするのが忙しくてあまり食べられない。何か大量な食品残渣作ってしまったような気がするし。来年はタッパー持参で来るか。

 懇親会の挨拶でも、岩手宮城にある漁協の冷蔵庫で大量の腐魚が出て問題になっていることが触れられていました。誰か視察に行ったほうが良いよな……。

 住宅&住空間でのニオイ問題も相変わらずのようで、どこからの依頼になるのか解りませんが、何か私の出番もありそうな雰囲気です。住宅の構造に詳しくてトラブルの現場経験が豊富な臭気判定士って日本に私しかいませんから。

Dscf8760  悔しい思いを隠しながら、でも最後に茶そばを2杯高速ですすりこんで……、寿司食えなかった。その後いつものメンバーが集まって、中野サンモールの外側にある昭和臭ムンムンのバーにもぐりこむ。

Dscf8761  つき出しがマグロキューブに品川巻きとは泣かせるじゃありませんか。しかも丁寧に紙ナプキンを敷いております。

Dscf8759  山﨑12年のグラス売りが一杯400円とは安いです。ここはハイボールで。今度カウンターに着いてオールドファッション作ってもらいたい。

2011年5月25日 (水)

住宅の固有臭(その⑦-観察と感知)

 床下の快適さと室内の快適さがどう関係するかは、住宅それぞれ構造によって違います。最近は床下空間を空調のチャンバーとして使用するタイプのものまであります。……まあそれがトラブって私の出番になった現場もありましたが。

Dscf1776  旧タイプで基礎に換気穴が開いていると、明かりがなくてもこんな程度です。しかし古いと当然ダンゴ虫やら御キブリやら、私の大嫌いなカマドウマが生息していたりします。

Yukasita3 新しい住宅ですとそんなのはほとんどいませんし、まあ下がほぼフラットで動きやすいのは良いのですが。

Yukasita5  明かりがないとこうなってしまいます。ホームインスペクターの調査では見えなくては仕事になりませんが、私はこの状態から調べます。

 床下空間の空気流を体で感じ取るのですな。線香焚いて煙を見るって方法もあるのですが、この狭い所で線香のニオイが出ちゃうと後が大変です。ちなみ私は「カモミールの香り」っての使ってます。これならあまり線香っぽくないから。

 ちなみに、『発煙管』って製品がありますが。あの煙はスズ化合物を含んで有害な上に吸い込むと激しくムセます。線香どころじゃない自爆行為になってしまいます。従って自前の感覚を総動員して感じ取るのが一番無難。

 総動員するためには余分な情報、つまり刺激をシャットアウトするのが一番良い訳で。従って視覚を遮断するのが一番効率が良い。

 およそ5分、静かに呼吸するだけに専念していますと。どっちからどっちへ空気が流れているかが解ります。風上方向へ匍匐前進して、1ブロック移動したらまたそこで観察。そーやってたどって行きます。まあそれなりに強いニオイが出ていればここまでしなくても辿れるのですが、どこから出てどう流れて室内に入ってきたか解明するにはこーやった方が良い。

 これを高さと言うか狭さ45センチ程度の暗黒空間でやっているのですから、あんま気持ち良いことではありません。しかし嗅ぐことに全神経を集中して、さらに支持金具やらコンパネから突き出ている釘の先端やらを避けながら動いているから、怖がっている余裕なんかありません。普通の室内の方が怖い思いをしたことが多い。

 神奈川県某所の結婚式場で、緊急に深夜の調査と消臭作業を行ないまして。空調を伝ってどこまでニオイが広まったか、全館くまなく歩き回っていた時。

 『メインホールの階段裏で{何か}に遇ってしまった』

 別に怪しい光とか変なモノとかは見えないんですけど、ゆるい風が壁のように面で体にぶつかってきたように感じて、瞬間的に体が竦んで全身鳥肌。それ以上奥に入ることができなくなりました。

 建物全部は新しいものだったので、何かがあった跡地に建ったのでしょうが。あの土地絶対何か良くないことがあったんだな。

2011年5月24日 (火)

昭和が祟る

 陸前高田市で、心配していたことが現実になっているようです。

 『陸前高田市気仙町の上長部地区で、住民が魚の腐敗臭に苦しんでいる。魚は津波で破壊された水産加工会社の冷蔵庫から流れ出たサンマやサケなど。東日本大震災発生から2カ月以上過ぎた今もがれきが邪魔をし、広範囲に散乱した魚の撤去や消毒が進んでいない(岩手日報)』ハエの発生も半端な量ではないようです。

 う~む。“におい・かおり環境協会”で行った臭気対策支援物資の内容は(pdf注意)、ほとんど簡易トイレ用だったからなぁ。敵は膨大な量の腐った魚だと、バイオで高速分解処理か? ケミカル剤で一時的に止めたって、その後埋め立て処理しないことにはまた臭い出すからな……。

 しかし液剤散布するにしたって電気がないから手作業か。現地で液剤や粉剤を希釈する上水だってないかも知れない。う~ん、どうしたらいいだろ? 仙台あたりに資材基地を設けないと無理っぽいな。一人じゃ無理だ、明日協会の定例総会があるからちょっと話ししてみるか……。

 そんなこんなで……。

Dscf8508 臭気判定士、今日は“におい探偵”で銀座を調べております。

Dscf8509  昭和6年開業の超老舗キャバレーです。これができた頃には銀座の裏手にもドブ川が存在していたに違いありません。

Dscf8481  このように、何気ない路地が昔のドブ川の跡だったりするんだな。

Dscf8487  並んだマンホールが地下の下水管と言うよりは暗渠の存在を物語っています。うっかりこの上に建物建てちゃったりすると場合によっては困ったことが起こります。昔の東京に復讐されるようなものだな。

Dscf8492  歩測を行いながら、ビルの隙間なんかに残されている暗渠の痕跡を見つけ出す。

Dscf8494  こう、基礎を深く掘り下げてマンションとか建てられちゃうと、痕跡も何も消えてしまいます。しかし暗渠を切るわけにも行かないから、地中管化工事か何かが行われたんだろな。

Dscf8483  マツダのエンブレムが付いていたように見えたけど、これ何だ? ルーチェ?

Dscf8500  う~ん。何とはなく暗渠の痕跡は読めたけど。資料を手に入れないと確証が持てないな……。下水道局に行けば良いのか?それとも建設局の河川部か?

2011年5月23日 (月)

住宅の固有臭(その⑥-抽出と分類)

 講習会の原稿メモですから、一部難しい表現も出てまいります。タイトルに『抽出と分類』とありますが、これは『どーやってごた混ぜの異臭の中から苦情となっている異臭を拾い出して○○のニオイと特定するのか』ってことです。

 では私が問題の住宅に入ったとしましょう。ニオイが出ている場所がトイレだけとか北側のひと部屋だけならすぐそこへ向かいますが、家全体だとか日によって違うなんて場合には『ニオイの第一印象』をまず玄関で取ります。

 普通は同行の業者さんなんかに、後ろの方に控えてもらって私だけ先に入る。玄関に入ったならば、まずそこで立ち止まって目をつぶってゆっくり呼吸。だいたい4~5回。それでその家の固有臭を掴んでしまう、プラス“トラブルのニオイ”を探します。つまり、下水の漏れだとかカビだとか普通発生しないようなニオイが存在していないか、嗅覚に全神経を集中させて嗅ぎます。少しでも違和感を覚えたら、そのにニオイは記憶に止めておく。たぶんあとで追っかけることになるから。

 その家のニオイイメージを掴んだら、ゆーっくり歩き回って建物の全体を把握です。この時換気システムがどうなっているか。第一種か第三種か、ルーバーはどこに付いていて開いているか閉まっているか。閉まっているなら普段から閉めっぱなしなのか、後で住んでいる人に訊いておきましょう。

 さて、それで。仮にリビングが一番ニオイが強くて、しかも「ん?」って質のニオイが混じっていたとする。さあ探さなくちゃいけません。

Dscf1432 ニオイを追いかけるのは、空気の流れを追いかけるのと同じですから。変にかき乱さないように『そろーっ』と動きます。高さも『立ち高さ・しゃがみ高さ・床面高さ』の3段階の位置で観測すること。当然床面高さを調べるには這いつくばって動くしかなくなります。

Dscf5757  20日の記事に書いたように、壁のコンセントやスイッチから出る空気を確認。開けられるところは全部開けて、覗き込んで、嗅ぐ。ホコリだらけにある場合もありますので、作業着が好ましい。

Dscf9447  ニオイを追いかけて、床下に潜る必要だって出て来ます。このとき大事なのは、平常の空気流を観測するために『床下に入ったら点検口の蓋を閉めてもらう』閉じこめてもらわなくちゃいけない。

Dscf6185  従って閉所恐怖症気味の人は住宅調査に向きません。しかも古い住宅だと床下がコンクリじゃなくて土だったりする。

 さあ、ただ閉じこめてもらうだけじゃありません。ここからマヂ恐怖との戦いが始まります。

2011年5月22日 (日)

住宅の固有臭(その⑤原因つーか現場?)

 住宅の調査なんですが、建物の構造や発生原因によって難易度は大きく変わります。「○○のニオイがして困っている」という相談ならそのニオイを探せば良いのですが、「客さんが何かニオイがすると言っているのだけど、誰が行っても判らない」となると俄然難しくなります。

 でも昨日の記事で触れたように、「○○のニオイ」と言われて現場に入っても実態は違っていることもある。だから私は先入観を持たないように、聞き取りは行っても何も信用しないで現場に入ります。

 現場に入りますってーと、余所の家ですから当然“ヨソの家のニオイ”ってモノがあります。これは人間のアニマル的本能に起因するものではないかと私は勝手に解釈しております。つまり『他の個体のテリトリーに入ってしまった警戒意識』が慣れないニオイを過敏に感知していると。

 これは臭気判定士と言えども条件は全く同じで、やはり玄関に入った瞬間から“その家の固有臭”を感じます。しかしこれはその家に住む人にとってはバックグラウンドであって無臭も同然です。『自己順応』と専門用語で表す生理現象で、「常時嗅いでいる薄いニオイは鼻が慣れちゃって感じなくなる」状態です。ニンニク餃子食っても自分はあまりニオイを感じないってのが代表例。これが起こらないと自分の口臭や体臭が常時気になって、そのうちストレスでおかしくなる。

 実際ニオイによるストレスってのも軽視できないもので、家の中で発生した原因不明のニオイやノラ猫が家のどこかにスプレーして行ったオシッコ臭でシックハウスに似た症状を起こしてしまう人もいます。

 以前にやったNHKの番組で……。何だっけ?“ためしてガッテン!”だったかな? 古い住宅でリビングに調理臭が付着してかなり困っていたお宅を、原因調査してアルバイト学生が10人ほどでリビングの壁から床から徹底的に拭き掃除して、旦那さんの脳波を測定してリラックス効果が出たことを医学的に証明した実験があったな。

 本人は気にしていないつもりであっても、嗅覚はしっかりそのニオイを認識していて常に信号を出しているんだな。この『順応』って現象は嗅覚の末端で起こっているのか、それとも脳の方で起こってるのか、まだ充分に解明されていないらしいです。

 え~と。思いつきでどんどん書いているから話しが飛ぶ飛ぶ。

 さて、自分にとっても異臭だらけの環境に立ち入った臭気判定士はどうするのか。これが「○○のニオイがどこかから」という調査内容であれば、そのニオイを見つけ出して辿って行けば良いのですが。「何のニオイかわからない薄いニオイがどこかから……」となると、曝露されているごた混ぜ異臭の中から住人が気にしている“何かのニオイ”を見つけ出さなくちゃならない。

 これは『枯れ草の山の中から異物を見つけ出す』ってのと同じです。しかもその“異物”が針金なのか木の枝なのか、それとも似たように見える枯れ草だけど実は毒草なのか。発見するまで誰にも判らないって状態を想像すると、どんだけ困難なことなのか判るでしょ。

 明日はその『探し方』を説明してみましょう。

Dscf8462 昨日は管理組合の定例理事会の後。慌ただしくおにぎり4個胃に詰め込んで國學院大學へ向かいました。『渋谷学』で平岩弓枝先生の『渋谷のむかし』って公開講演を聴きに。

 ……何か、ワケわからない内容だった。話しは(後半だけ)面白かったけど、全然渋谷と関係なかった。

 この430頁の本は無料で貰えた。午後に雨が降り出したら読むことにしよう。

Dscf8315  渋谷駅で。化粧品のサンプル配布らしいけど、何でスライム?

2011年5月21日 (土)

住宅の固有臭(その④くらい)

 昨日の“たけしのニッポンのミカタ”で『におい刑事』さんが現場捜査をなさっておりました。防毒用マスクを使っていらっしゃいましたが、あれ重いしかさばるし、本体が凄くゴムくさいから住宅の捜査には向いてないよな……。

 このブログからもリンクしていますが、『におい刑事』さんは脱臭設備会社の社長さんです。言ってみれば機械屋さんですがニオイ調査もやっている。それくらい「現場で原因不明のニオイを調べる」作業をやっている会社は少ないんだな。

 特に、企業じゃなくて個人でニオイ調査を依頼しようとすると、受けてくれる会社はほとんどないも同然です。費用が凄く高いから。

 「凄く困っているんだけど、費用が高くてとても頼めない」って場合には『臭気判定士会』に相談してみると良いです。

 さて。『コンセントやスイッチの取り付け穴から出てくる空気』ですが、これが苦情になってしまうケースが少なくありません。24時間換気システムが始まった当初、新築住宅のトラブルと言うとほとんどがこれでした。

 これがなぜニオイ苦情になってしまうかと言えば。

①発生原因が不明

②ニオイの正体が不明

③発生(におってくる)場所が不明

 私は現場に入った瞬間に「ああ建材だな」あるいは「カビくさいから床下空気かな?」と推測できますが、普通の人では判別できない濃度であることがほとんどです。

「新築なのにどうしてニオイが出るのかわからない」に加えて「何のニオイなのかわからない」これだけでかなりの不安要素です。濃度が上がれば「あ、木材かな?」と何となく解るのですが、部屋の中に出てくる空気の量が非常に少ないので“認知域”まで行かないんですね。

 説明すると「あれ、もしかして何かニオイしてる?」ってレベルが“検知域”。「あれ。もしかして○○のニオイしてる?」ってところのニオイ濃度が“認知域”。

 認知域のニオイであれば何となく正体はわかるのですが、今度は「何で部屋の中で○○のニオイがするのよ」と、やっぱり苦情になってしまいます。

 これも壁の内側に使われている木材ニオイや配線に使われている樹脂のニオイが出てくる程度ならまだ良い方で、戸建て住宅の場合は床下のコンクリート臭やカビ臭、夏場は小屋裏(屋根裏)で熱せられた木材のニオイまで引っぱられてくることもあります。気密性が高ければ高いほど、離れた空間のニオイを引いてきちゃうってのも皮肉なことです。

 こうなって来ますと調査も非常に厄介で、観察に加えて推理と直感が重要になってきます。つまり経験が物を言う。「○○みたいなニオイがしているけど、見える範囲に○○を使った建材はないし。こんなところに○○を使うはずがない」と考えて『○○』を容疑者リストから外してしまうのはニオイ調査員失格です。

「○○のニオイみたいだけど……。おかしいな、こんなところに○○使わないだろ。でもニオイは絶対○○だ。ゼネコンの状況説明が間違ってるんじゃないか?」これが正しい判断です。私なんか、現場に初めて入る段階では何ひとつ信用していません。これが『思い込み』による判断ミスを防ぐテクです。

 明日はその辺のことをお話ししましょうか……。

Dscf8294  先日の現場で。撮影の準備をしていると、何か大きな物体が『どしゅっ』と来ました。

Dscf8282  もっふもふの『まりも』たん。か……、可愛ええ……。愛護センターで貰ってきたので、種類が何だか飼い主も知らないそうです。

2011年5月20日 (金)

住宅の固有臭(その③になったと思う)

Dscf8287 昨日は一日テレビ東京“ものスタMOVE”の撮影でした。埼玉県のとあるお宅にお邪魔して、『家の中に潜むニオイの原因』を探し出すって、私得意の企画です。天気良すぎて汗だく。

 こちらのお宅が、前々回でちょっと触れた『シックハウス規制前の住宅をリフォーム』したものでした。まだ購入して1年半なので特に問題はないようですが、やはり年数が経過するとトラブルになる疑いがある点が見えたので、レポートにしてテレビ東京に渡しておこう。

 

 え~、それで……。話しを脱線前に戻さなくちゃいけない。

 『24時間換気ファンとキッチン換気扇の引っ張り合い』ここからだな。

 “第3種24時間換気システム”つまり、浴室やトイレの換気扇がずーっと回りっぱなしになるタイプのものは、各お部屋の壁に“レジスター”ってものが付いていて、そこから外の空気を取り入れています。

Dscf1891  こんなもの。これは2段階ポップアップ式。

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ちょっと古いタイプだとこんな形のが多い。

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新しいとこんな形状のがある。

でもこれだと風が入ったときに音が出るんだっけ?

 これが付いているのに「何だか解らないので触ったことがありません」と言うのは住宅を引き渡した業者の説明不足。「寒いし音が入るから閉めています」と言うケースが時々あります。中にはホコリが入ってくるから閉めちゃう場合もある。

 いずれにせよ。これは『24時間換気の空気吸い込み口』です。これを閉めちゃうと24時間換気が働かなくなります。吸う空気量は少なくても、24時間換気扇は強力に吸い続けます。

 するとどうなるか。人間がそうやってストローでマックの固いチョコレートシェーキなんか吸い続けると、しまいに脳の血管が切れます。住宅の場合も似たような現象が起こりまして、どっか構造の弱いところから空気が漏れてきちゃう。

Dscf1889  たとえば照明スイッチのプレートだとか。

Dscf0696  コンセントやアンテナ端子やモジュラーのところとか。壁のボードの内部にある空気を吸い出しちゃんだな。それくらい強力です。実際の所、レジスターをちゃんと開けていても、コンセントの位置によってはそこだけ気圧低下を受けて漏れだしを起こすことがあります。

 現在では『ホルムアルデヒド・トルエン』なんてシックハウス物質はほとんど使用されていませんが、それ以外のニオイを持った建材が使われていたり接着剤の溶剤臭が出て来たり。その空間がどこに繋がっているかによって出てくるニオイもまちまちです。

 -まだ続くぞ-

2011年5月19日 (木)

住宅の固有臭(その③を書こうと思ったけど脱線した)

 折良くと言いましょうか、偶然なのですが。におい・かおり環境協会経由でテレビの仕事が入ってきました。やはり梅雨前ってことで、お題は『家の中のニオイとその対処法』です。

 日本デオドール社にいた頃には、数年前まで毎年のように5~6月はこんな内容の取材依頼が入ってきておりました。それだけ「需要」があったんだな、で現在も相変わらずあると……。つまり家庭内のいろいろなニオイに関して解決する技術はまだ開発されていないと。

 まあそれは言ってみれば当然のことでありまして。

 まず根本に、人間の嗅覚が持っている特性ってのがあってですね。人間の嗅覚ってのは意外に鋭い。よくニオイの現場で「私は鼻がきかないもので……」なんてことを言う人に会いますが、そんなことはない。

 ほとんどの場合、ガスクロってニオイの成分を分析する機械の感度以上に人間の鼻はニオイ物質を感知します。ニオイ苦情があってガスクロで測っても「何も検知できませんでした」って結果が出ることは珍しくありません。それもあって悪臭防止法で『嗅覚測定法』ってのが採用された。ちなみにその測定を行う技術者が本来臭気判定士の職務。

 住宅の床下に潜ってニオイ探す臭気判定士が出てきたりするなんて、環境省でも考えていなかったと思う。

 「自分は鼻がきかない」と思いこんでしまうのは、ほとんどの場合『注意深く嗅ごうとしない』『嗅いだニオイの経験が少なくて、ニオイの判別ができない』『最初から投げちゃってる』のどれかです。私が現場で嗅ぎ方を指導しますと、何となくですが解るようになります。

 それでも『ニオイの質を表現して伝える』と言うのはなかなか難しいものです。何故かと言うと“人の嗅覚の感度と特性は一人一人みんな違う”のと“経験によってニオイの好き嫌いに関する違いはとんでもなく大きい”んですね。

 あからさまに出てくるのは食い物だ。「発酵食品全部ダメ」って人もいますし、北海道人なら食欲をそそられる(ことが多い)ラム肉マトン肉が臭くて食べられない人もいる。……以前痩せる効果があるってやたらジンギスカン屋が増えたけど、痩せられるなら臭くても平気なんだな。まあそのせいで生ラム肉が流通するようになったってのも原因か。

 ちなみに私は生ラムより冷凍のロールになった肉の方が好きだったりする。

 え~。それは良いとして……。時間なくなって来ちゃった。

Ata1 製作会社との打ち合わせで、ついでに近くの愛宕山に詣でました。『チーズのお店』ってどこにあった?

Ata2  これひっこ抜いたら愛宕山崩れるのかな?

Ata3  愛宕社専属らしいにゃんこ。外でゴハンだけ貰っているようですが、お弁当を食べに来ている人たちの足元で鳴く鳴く。

Ata4  にゃんこ様お控え所。前足がかわいい。

 ……ってなことで続きは明日。

2011年5月18日 (水)

住宅の固有臭(その原因②)

 先日、夕食時にタヌがやって来まして。カンヅメ出してちょっと目を離した隙に、あの巨体で音もなくテーブルに飛び乗りました。どうやらマイスタームラカミのメンチカツに惹かれたらしい。

 当然叱責&お尻をぶたれて追い出されましたが、昨夜またほとんど同じ時間に現れたので。今度は先手を取ってカツの衣を手に乗せて出してやりました。そしたら。

 人の手から食った。

 タヌさん手懐け作戦着々と進行中です。

 で。昨日仕事で書けなかった続き。

 『住まいに発生しちゃう固有のニオイの原因は、ほとんどが食からみ』ってところまででしたが。新しい住宅は24時間換気システムが働いているのでニオイは残らないはずです。

 何で残っちゃうのか?

 24時間換気は“時間あたり0.5回換気”つまり2時間で全ての空気が入れ替わるような設定になっています。こんな量の換気でも、冬は寒くて仕方がなかったらしいです。今年の節電で24時間換気まで止めちゃった人いるんじゃないかな?

 まあ温かくなって行く季節ですから、止めてもただちに結露に結びつくことはありませんが、空気が淀むと湿気も溜まるのでご注意です。ただ換気を止めるのではなくてできるだけ窓を開けておきましょう。

 かように、現代の高気密住宅ってのは常に換気のことを頭に置いておかないとトラブルの種になってしまいます。

 あ、そうだ。

 築30年とかの『低気密低断熱住宅』を、むやみに『高気密高断熱』に改造すると危険です。高気密高断熱には計画換気が欠かせません。換気システムを付けずに高気密化したために、冬の間に室内が結露だらけカビだらけになってしまった住宅がありました。

 家の持ち主は「床下の調湿材が効いてないからカビた!」と言っていましたが、私が床下に潜ってみたら、地面と床下は乾燥しているのに床材がジトジトでカビが生えている。つまり『土台は乾燥しているのに建物全体が結露している』珍しいトラブルになっていました。報告書出したのに持ち主の人は認めませんでしたが、あれはその後どうなったのやら……。

 で、2時間ごとに家全体の空気が入れ替える換気システムですが。これは吸い出す空気の量は少ないのですが、吸う力は強いって特性があります。トイレや浴室からアンダーカットととかレジスター通して空気を吸わなくてはいけませんので、弱いファンでは役に立ちません。

 どれくらい強いかって言いますと、『キッチンの換気扇が負けちゃうくらい強力』なんだな。

 ……ってコトはですね。壁に取り付けたレジスターから外気を取り入れる“第3種24時間換気システム”の場合、キッチンの換気扇を回し始めるとほんの数十秒で部屋の空気圧は下がるところまで下がってしまいます。キッチンの換気扇は毎分何百立米も排気しますから、壁のレジスターからチョロチョロ入って来る空気の量じゃ全然足りない。

 するとどーなるかって言うと。

 『吸う力が強い24時間換気に負けて、キッチン換気扇は全然吸えなくなってしまう』んですね。

 そーすると、調理のニオイは普通水蒸気と一緒に発生します。つまり熱を持っているから放っておいても上昇する。これでキッチンの換気扇が「もぉ、らめぇ~。吸えない~」になっているとフードからあふれて天井の方に立ちのぼって行きます。ガスだと電磁調理器より調理熱が多く発生するから上昇力も強い。

 あ、そう言えば計画停電はなくなるようで。オール電化住宅の人は胸をなで下ろしていることでしょう。で、電気が足りないってデマ飛ばして天皇陛下にまでご不便をおかけした東電と経済産業省のトップは切腹して詫びないとならんな。

 ……まあそれは良いとして。

 キッチンはほとんどの場合ダイニングまたはリビングに繋がっていて、標準的な間取りだとその間に仕切はない。そーするとキッチンの天井部分に上昇した調理臭(熱)は天井の表面にどーっと拡散して最終的にキッチンの反対側、ベランダとかの窓があるあたりに滞留します。で、カーテンが臭ったりする。

 さらに調理臭の一部はレジスターから入ってくる空気流に乗りまして、相変わらず一生懸命に部屋の空気を吸い出している24時間換気の方に流れて行きます。だから廊下にまで調理臭が流れ出す事態が起こる。

 次回はこの状態をどーするかって部分についてお話ししたいと思います。

2011年5月16日 (月)

住宅の固有臭(その原因①)

 風が強いためなのか、昨夜も今朝もタヌが来ません。せっかくタヌ用缶詰を開けて用意していたのですが。そしたらにゃぢが安いタヌ用を食べてしまった。

 それ、160g×3個で175円とか普段の半額以下のモノなんだけど、珍しかったらそれでも食べますかにゃぢさん。

Dscf8178  にゃぢは風があっても日なたの誘惑には逆らえないらしいです。昔にくらべるとずいぶんお腹がぺったんこになりました。

 で、『住宅のニオイ』です。講義のための思いつきメモ。

 よく現場でお話しすることなのですが。住宅=家には人が住み続けるにつれて、それぞれの『固有臭』ってものが出てまいります。

 これは避けようがない。人が何もせず部屋の中にじっと座っていたって、その人の吐いた息、常時体から発散される微量の汗でもって部屋の中にある空気はどんどんニオイ添加されて行きます。これは別に加齢臭出ている人だけじゃなくて、誰だって起こります。だから気にしなくても大丈夫。

 それ以上に固有臭に影響を及ぼすのが食生活。つまり食材や調理ですな。当然四川風が好きなら唐辛子&ニンニク&華椒の独特臭が発生しやすい。オリーブ油とニンニクの組み合わせもなかなかしつこいです。

 特に大量の油を高温で使う場合にはオイルのミスト(超細かい油滴)が発生して、換気扇でも吸いきれなくて部屋に拡散する現象が発生します。だいたいコンロなんかの対角線にある部屋の天井隅に溜まることが多いようです。それはクロスやらカーテンにしみついて、独特のニオイになっていきます。

 食品でも、人間用のではないモノもありまして。ペットフードなんか代表的なものです。動物は視覚情報より嗅覚でもって食品を認識する割合が高いですから、それぞれ“わんこフード”や“にゃんこフード”には食欲を刺激する香料が添加されております。最近のフリスキーカリカリの“バランス”は以前より香料が強くなっている気がして仕方ないのだが……。

 加えて御ねこ様は気まぐれに日に何度もお召し上がりになりますので、常におカリカリがお皿に出ていなくてはお叱りを受けてしまいます。なので御ねこ様がいらっしゃる家はどうしたってカリカリ臭が常時漂います。これがエアコンに付着するものだから、その年最初に冷房を使うと、エアコンからもの凄いフリスキー臭が出てくるんだな。

 かように、食品がらみで発生する固有臭は無視できない影響力があります。しかし最近の住宅には24時間換気システムって機構が装備されていまして、常に一定量の空気が吐き出されて入れ換えされています。考えてみるとそうそうニオイが溜まるものではないのですが……。

 その辺の勘違いとシステムの限界を、明日お話ししましょう。

2011年5月15日 (日)

書くことがいっぱい

 ベランダライターならぬベランダリーダーになっております。

Dscf8174 7月に臭気判定士会の意見交換会でもって、大阪で講義を行わなくてはならなくなりました。私がやっている住宅のニオイ調査をもっとたくさんの臭気判定士に引き受けてもらえるように、まず住宅のニオイ問題ってのが何であるのかを知って貰おうと言うワケです。

 ……そうそう。去年の9月に応募した出版社の懸賞ですが、一次審査も通っておりませんでした。一次審査の結果ぐらいもっと早く通知して欲しいのだが。それならそれで書いたのをバラして叩き直してもう一度書き直すから。

  と言うことでベランダライターも再開することになるのですが……。さて、そもそも家の中で苦情になってしまうニオイってのが何なのか、その変から説明しようとするとこれが結構面倒なんだな。

 最新の住宅であればそれこそなかり『無臭に近い』ものにはなっている。何しろ壁内部に使われている梁材の木材臭が苦情になってしまうくらいのレベルなんだから。しかもニオイの好き嫌いは個人レベルでも地方レベルでも大きく違っております。一概に「こんなニオイを感知しました。これが悪臭だと思います」なんて判断を下すことはできません。

 その辺のところを、講義原稿のメモみたいな感じでこちらでもぼちぼち書いて行きましょう。何しろ記事の数が多すぎて、目的の記事を探すのが大変でしょうから。

 

2011年5月13日 (金)

紹興隠滅

Dscf8089 昨日は『臭気判定士会』の年次総会がありました。臭気判定士会ってのが何かと申しますと。いろいろな業種で仕事をしている臭気判定士資格者へ情報提供やら交流の場を設けようって集まりです。

 今年の時点で臭気判定士免許の保有者は3000人を越したそうですが、何分マイナーな資格ですからいまだ世間からの認識は薄いです。試しにブログ検索なんかかけても「手相職種占いで“臭気判定士”って出たけど、そんな仕事あるのか~!」なんて記事が出てくる。

 臭気判定士会も今年で9年目になりますから、10年へ向けての記念行事も兼ねて東北の被災地を視察なんて案も出ました。におい専門家集団の目で鼻で現場を見て、適切なにおい対策を考え準備しておくのですな。

 総会には東北の大学教授もおいでになっておりましたが。現地ではまだにおいを気にするような段階ではないようで、まだまだ余裕のない状態が続いているそうです。

 感心したのは被災地の簡易トイレで、現地ではまだ汲み取り式トイレが残っているものだから当然バキュームカーが現役で仕事していて、さらに九州からも応援のバキュームカーが来て全く問題なく処理されているらしい。幸いし尿処理場は山間部にあって津波の被害を免れたそうで、100%水洗化されていなかったのが不幸中の幸い。

 ……そう言えば浦安はどうなっているんだ? まだ下水道は復旧していないだろ。ちょっとまた見てきて、対策の必要があったら協会に報告するか。

Dscf8090  懇親会は中国小皿料理。でも完全日本向けで物足りない。パクチー出せ八角出せ。

Dscf8093  温紹興酒をロックグラスで出される。飲み放題でいっぱい飲んでワケわからなくなる。

2011年5月12日 (木)

迷宮物件

 ここ2~3ヶ月、ほとんど通うようにして調査していた案件がようやく解決となって。残るはあと1件。

 面倒な案件の特徴として

①『床下や天井裏に入れないor全然見えない』

②『繰り返し工事が行われている』

③『図面があてにできないor存在しない』

 と共通する特徴があります。これに『ニオイが発生するタイミングが不定期』って条件が加わると難航して長期戦になることは確実です。

 もうひたすら根気よく見て嗅いで、推理する。推理を元に調べて新しい情報を得る。考えてまた調べる。ほとんどこの繰り返しです。原因不明で終わる物件はまずないから、まあこれで調べ方は合っているんだろ。

Dscf8077  ベランダで「タヌ待ち」しているらしいにゃぢさん。乾飯食べに来るスズメを狙っているのではないと思う。たぶん。

 先日の夜、タイミング悪くカリカリしか出ていない時にタヌが来て。仕方なくカリカリだけ食べて帰ったのですが、その後でにゃぢにカンヅメを出してやっても食べない。ベランダを行ったり来たりして、どうやらタヌを探しているらしい。

 雨が降り出して結局その夜タヌは再度現れず、11時頃になってようやく諦めたのか自分でカンヅメを食べました。

 意外と可愛いと言うか、やはりどツンデレなにゃぢさんです。

2011年5月 9日 (月)

猫の耳に説教

 『タヌ』が家に入ってきて、勝手にメシを食っていくようになってひと月ほどになります。

Dscf7982a  こいつが真性ノラなものだから、すぐ「フーannoy」します。これはカメラを向けたので怒っているところ。

Dscf7984a  で、私はそのたびに「ゴハン欲しかったらフーじゃなくてニャーって言いなさい」と説教する。一度だけ仕方なさそうに「ニャ」と言いました。

Dscf7991a  こいつは鳴き声まで見事に可愛くなくて「ぎゅわん」だか「ぎゅぁん」みたいなしわがれ声です。…そこで寛がれるとベランダに出られなくなるのだが。

Dscf7988a  その頃のツンデレにゃぢさん。「知らニャい」。

 相変わらずタヌがいても知らん振りですが、いなくなった途端に探しに行きます。

2011年5月 7日 (土)

今夜の七輪

 北海道の弟夫婦が、時々思い出したように何か送ってくれます。

1a1 私がジャンク物好きだってことは知っていますので、インスタントラーメンやらカレーやら。今回はベルの『成吉思汗特選たれ』が入っていました。

 早速庭でヒツジを焼こうとベランダに七輪まで出して準備をしているのですが、まだ日が落ちると肌寒いんだな。北海道っ子にとってジンギスカンとは屋外で食する料理です。

 そう言えば何かほぼ毎年独りフライング焼き肉をやって、寒くて途中で挫折してたような気がするのだが……。

 そんなワケでジンギスカンが早いかヤブ蚊が早いかの競争になりそう。

1a2  おあつらえ向きなことに、庭にはローズマリーとミントが生えております。これでコリアンダーがあればヒツジを喰うには完璧です。専用タレも美味いが、塩とハーブと言うのもたまには良いものです。タレならビールですがハーブならワインが合います。

 ラムにミントは英国あたりの『合い物』で、コリアンダーはモンゴルでの添え物です。

 今ならジャスミンも咲きまくっているから、肉の焼けるニオイを誤魔化してくれるかも。

 

 そう言えば。

1a3  この、名称不明のやっかい草ですが。義父に訊いてみたら「そりゃカタバミだろ」と言われました。サイズに似合わないゴツい根までひっこ抜いていますので、大分減ってはきましたが、クローバーの中に紛れ込んでいるのがいるんだな。

 まだまだ戦いは終わりそうにありません。

2011年5月 5日 (木)

お山をする(その他)

 京都は修学旅行シーズンだったようで。

80_2 京都駅前では二日間ともこんな懐かしい風景が見られました。

 そう言えば。昨日の記事で私が傘杉社で出会った野良猫。三ツ辻でもよく似た猫が撮影されていました。(のらめし)

 傘杉社と三ツ辻はずいぶん離れていますので、果たして同じ猫なのかそれとも親兄弟なのか。気になるところです。

81_2  その傘杉社の茶店に御神酒を運ぶ酒屋さん。銘柄は地元伏見のキンシ正宗です。伏見稲荷御用達なのかな? 今度は蔵本にも行ってみよう。

82_2  さすがに麓からずーっと担いで来るのではありません。

84_2  ……ちょっと待て。あのスーパーカブ一升瓶を2ケースも積んでこの急坂を登って行ったのか?90とは言え凄い登坂力だな。

 もしかして伏見稲荷専用車で、ハンターカブやマウンテンカブのスーパーローギアが装備されているのか?

85_2  四つ辻まで戻ってきました。まだ茶店も開いていません。瓶バヤリースを飲みたかったのだが。あれ絶対昔の味がするはず。

 ところでこの四つ辻の岩はどうして神蹟扱いされていないんだ? 注連縄も張っていないからみんな平気で踏んでいる。

88_2  御幸奉拝所のお塚なんてみんな岩塊だぞ。そう言えばここに祀られていらっしゃる方が、名を聞いたら「へ? 何で?」と驚くお方だそうですが。誰なんだろ? 詳しく調べたかったけど白い法被を着た人たちがご奉仕の真っ最中だったので遠慮しました。

89_2  もう一箇所調べ物、泉沸寺の善能寺。去年も調べに来たこの『日本最初稲荷石祠』なのですが、どうにもこうにも得心行かないことばかり。

90  で、天気が良いときにしみじみ見ますと……。縮小しちゃうと解らないけど、祠の壁板の継ぎ目から向こう側の継ぎ目の光が見えるんだな。

 どーゆーことかと言いますと。『中には壁の継ぎ目を遮る高さの物は納められていない』んだな。継ぎ目は奉納されている小さな鳥居の横木とほぼ同じ高さですから、一枚上の写真で見ると、中に何か納められていたとしても10センチ程度の高さしかない。

 つまりこの中にあるのは石の祠ではない可能性が高い。入っているのは丸石じゃないのか?

91 それじゃお隣の祠はどうなのかと言いますと……。

92  どうやらこちらはかなり豪華な造りだったようです。真鍮の飾りがかなり施されていた痕跡があって、屋根は紅く塗られていたらしい。屋敷の中に祀られていた神棚だったんだろうな。

 つまりどちらも“弘法大師と稲荷神が白浜で会ってどーたら”って逸話とは関係がない可能性が非常に高い。では何で『日本最初』なんて大げさな看板を掲げているのか……。

 ……それよりこの場所自体非常に気になるんだよな。変に地脈っぽい谷間だし、稲荷山と船岡山の間にあるし。何か裏にあるような気がして仕方ない。

93  見たかった物は見られたし、疑問は解けた。逆に謎は深くなったけど。帰る前に昼メシ、また第一旭。最近、京都に来てもまともな食事はこれだけだな。肉なし固めネギ増し。これはさっぱりしていて良いです。チャーシューと一緒に入る脂汁がない分スープの味がよくわかる。カロリーも低いだろうし何より500円ってのが良い。

2011年5月 4日 (水)

お山をする(その四)

 まだまだ続きます。

60 これは「埋め立てたごみを掘削するな」って意味じゃなくて「ごみを捨てるな」ってことですな。

61 おお! あれは第二次大戦中の米軍ウィリスジープではありませんか。さすが京都です、……関係ないか。

62_2  しばらく行きますと、道路脇に鳥居が見えて谷に降りていく階段があります。七面ノ滝と鳴滝ですが、どうも寂れてしまっているようです。お塚もお参りされている物が非常に少ない。

63  お滝場も。水は出ていますが、どうにも荒れています。

64  あらら、崖に亀裂が入って危険な状態になってしまったのか。『万が一の場合』って、それじゃ死んでしまいます。

65 まあ、この廃墟じみた雰囲気も悪くはありませんが……。個人的に。

66 こちらは白菊の滝。きっちり管理されていてお滝場には入れません。

67  ここなんか水も涸れちゃって、完全な廃墟状態です。 マズいモノが写るといけないので正面からは撮れません。

68 これが昼間見た『大岩大神』

69 入口の鳥居から奥を撮った写真はかなりアップされているのですが、逆側からの写真はどこを探しても見つかりませんでした。この風景を見ないといけなかった。

70 参拝を済ませて、峯への道を確認しに行きます。完全な山道です、左側は急斜面。ここをよく懐中電灯の光りだけで歩いたこと。   

71 昨夜はこのあたりで断念しました。昼間だってどこが道だかよく判りません。夜に無理に進んだら間違いなくロストします。携帯だって圏外寸前状態で危険きわまりありません。

72 かと思えばいきなりお塚が出現するので油断はできません。

73 よーやく山めぐりの鳥居列が見えてきました。これはホント、峯からは道を知っていなければたどり着けない場所だった。

74  参道から来た道を見ます。案内は何もありません、これじゃ誰も行くはずがないし事実行けない。

 修験道的な部分は切り離されてしまったと言うことか? でも山中には『清滝』と『晴明滝』があるな、『清滝』なんて大社の勤番がいるし……。

75 傘杉社で出逢った稲荷にゃんこ。ノラだけど茶屋のお婆ちゃんに餌を貰っているようです。

76 挨拶しようとしたら逃げられました。こちから見るとにゃぢと柄が似ています。

 

2011年5月 3日 (火)

お山をする(その三)

 4月30日、5月1日と連続してイベントに参加しておりました。

Dscf7716  相も変わらず『ちゃむりかつどうです』すでに出て行ったちゃむりは480ぴきを越えてしまいました。

Dscf7835  ちゃむり飼いのディーラーさんが作った『まめちゃむり』ついにこんなモノまで……。

 で、間が空いちゃったけど伏見稲荷とその周辺の続きです。

40  2日目の朝の大社です。雨の予報だったのに良い天気。

41  左を歩いているのは出勤してきた巫女さん。当然ながら装束を着ていなければ普通の女性。髪が短いし既に準備を始めている巫女さんもいたから、もしかすると助勤さん(アルバイト)かな?

42  伏見稲荷の巫女袴はスカートタイプではないようです。自分の持ち場には私物を持って行くようで、巫女姿にバッグ持ってます。

43  え~、それでJR奈良線に沿って移動して『竹の下道』です。でもこっちを通るとまた弘法の滝に行けなくなってしまいます。なので立命館の脇を通ります。

44  夕べは正しい道を通らないでショートカットしてしまったんだな。見えてきた鳥居が『弘法の滝』です。

445  滝と行っても川が怒涛に流れ落ちているのではありません。水音は聞こえますが至って静かです。

45  まずはお大師様にご挨拶。一番で灯明と線香をお供えしました。

46  この奥に「滝」があるのですが、土足厳禁の清浄な場所ですからこれ以上は入れません。木漏れ日に注連縄の影が良い感じです。

47  外から見た弘法の滝。滝修行の場に稲荷山の峯社にようにお塚がどんどん奉納されて、実に異様な雰囲気を醸しだしています。

48  夕べたどった道です。昼間でも薄暗い。

49  道の左側が稲荷社が藤森神社から分捕った官有地。「藁ひと束分だけ貸して♪」と言って、藁を繋げて山を囲い込んでしまったという、まるで一休さんが悪だくみしたような逸話がありますが、実際にはどんな経緯だったのでしょうか?

50  これが夕べ来た青木ヶ滝。

51  ここはお滝場を見ることができます。チョロチョロ流れ落ちている水を浴びて修行するわけです。

 このとき、決して水を脳天で受けてはいけないそうで。脳天受けするとトランス状態に陥りやすく危険だそうです。そのような滝行を指導する人も減ってきて、また滝自体も水量が減ったり中には枯れてしまった場所もあるそうです。

52青木ヶ滝の先は『京都一周トレイル』で、つまりは参道ではなく山道。夕べはここに入り込んで難儀したんだな。

53 今度は正しい道を通って行きます。しかし昼間でも誰にも会わないのですが、まあいつものことだけどね……。

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