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2011年5月22日 (日)

住宅の固有臭(その⑤原因つーか現場?)

 住宅の調査なんですが、建物の構造や発生原因によって難易度は大きく変わります。「○○のニオイがして困っている」という相談ならそのニオイを探せば良いのですが、「客さんが何かニオイがすると言っているのだけど、誰が行っても判らない」となると俄然難しくなります。

 でも昨日の記事で触れたように、「○○のニオイ」と言われて現場に入っても実態は違っていることもある。だから私は先入観を持たないように、聞き取りは行っても何も信用しないで現場に入ります。

 現場に入りますってーと、余所の家ですから当然“ヨソの家のニオイ”ってモノがあります。これは人間のアニマル的本能に起因するものではないかと私は勝手に解釈しております。つまり『他の個体のテリトリーに入ってしまった警戒意識』が慣れないニオイを過敏に感知していると。

 これは臭気判定士と言えども条件は全く同じで、やはり玄関に入った瞬間から“その家の固有臭”を感じます。しかしこれはその家に住む人にとってはバックグラウンドであって無臭も同然です。『自己順応』と専門用語で表す生理現象で、「常時嗅いでいる薄いニオイは鼻が慣れちゃって感じなくなる」状態です。ニンニク餃子食っても自分はあまりニオイを感じないってのが代表例。これが起こらないと自分の口臭や体臭が常時気になって、そのうちストレスでおかしくなる。

 実際ニオイによるストレスってのも軽視できないもので、家の中で発生した原因不明のニオイやノラ猫が家のどこかにスプレーして行ったオシッコ臭でシックハウスに似た症状を起こしてしまう人もいます。

 以前にやったNHKの番組で……。何だっけ?“ためしてガッテン!”だったかな? 古い住宅でリビングに調理臭が付着してかなり困っていたお宅を、原因調査してアルバイト学生が10人ほどでリビングの壁から床から徹底的に拭き掃除して、旦那さんの脳波を測定してリラックス効果が出たことを医学的に証明した実験があったな。

 本人は気にしていないつもりであっても、嗅覚はしっかりそのニオイを認識していて常に信号を出しているんだな。この『順応』って現象は嗅覚の末端で起こっているのか、それとも脳の方で起こってるのか、まだ充分に解明されていないらしいです。

 え~と。思いつきでどんどん書いているから話しが飛ぶ飛ぶ。

 さて、自分にとっても異臭だらけの環境に立ち入った臭気判定士はどうするのか。これが「○○のニオイがどこかから」という調査内容であれば、そのニオイを見つけ出して辿って行けば良いのですが。「何のニオイかわからない薄いニオイがどこかから……」となると、曝露されているごた混ぜ異臭の中から住人が気にしている“何かのニオイ”を見つけ出さなくちゃならない。

 これは『枯れ草の山の中から異物を見つけ出す』ってのと同じです。しかもその“異物”が針金なのか木の枝なのか、それとも似たように見える枯れ草だけど実は毒草なのか。発見するまで誰にも判らないって状態を想像すると、どんだけ困難なことなのか判るでしょ。

 明日はその『探し方』を説明してみましょう。

Dscf8462 昨日は管理組合の定例理事会の後。慌ただしくおにぎり4個胃に詰め込んで國學院大學へ向かいました。『渋谷学』で平岩弓枝先生の『渋谷のむかし』って公開講演を聴きに。

 ……何か、ワケわからない内容だった。話しは(後半だけ)面白かったけど、全然渋谷と関係なかった。

 この430頁の本は無料で貰えた。午後に雨が降り出したら読むことにしよう。

Dscf8315  渋谷駅で。化粧品のサンプル配布らしいけど、何でスライム?

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