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2011年5月23日 (月)

住宅の固有臭(その⑥-抽出と分類)

 講習会の原稿メモですから、一部難しい表現も出てまいります。タイトルに『抽出と分類』とありますが、これは『どーやってごた混ぜの異臭の中から苦情となっている異臭を拾い出して○○のニオイと特定するのか』ってことです。

 では私が問題の住宅に入ったとしましょう。ニオイが出ている場所がトイレだけとか北側のひと部屋だけならすぐそこへ向かいますが、家全体だとか日によって違うなんて場合には『ニオイの第一印象』をまず玄関で取ります。

 普通は同行の業者さんなんかに、後ろの方に控えてもらって私だけ先に入る。玄関に入ったならば、まずそこで立ち止まって目をつぶってゆっくり呼吸。だいたい4~5回。それでその家の固有臭を掴んでしまう、プラス“トラブルのニオイ”を探します。つまり、下水の漏れだとかカビだとか普通発生しないようなニオイが存在していないか、嗅覚に全神経を集中させて嗅ぎます。少しでも違和感を覚えたら、そのにニオイは記憶に止めておく。たぶんあとで追っかけることになるから。

 その家のニオイイメージを掴んだら、ゆーっくり歩き回って建物の全体を把握です。この時換気システムがどうなっているか。第一種か第三種か、ルーバーはどこに付いていて開いているか閉まっているか。閉まっているなら普段から閉めっぱなしなのか、後で住んでいる人に訊いておきましょう。

 さて、それで。仮にリビングが一番ニオイが強くて、しかも「ん?」って質のニオイが混じっていたとする。さあ探さなくちゃいけません。

Dscf1432 ニオイを追いかけるのは、空気の流れを追いかけるのと同じですから。変にかき乱さないように『そろーっ』と動きます。高さも『立ち高さ・しゃがみ高さ・床面高さ』の3段階の位置で観測すること。当然床面高さを調べるには這いつくばって動くしかなくなります。

Dscf5757  20日の記事に書いたように、壁のコンセントやスイッチから出る空気を確認。開けられるところは全部開けて、覗き込んで、嗅ぐ。ホコリだらけにある場合もありますので、作業着が好ましい。

Dscf9447  ニオイを追いかけて、床下に潜る必要だって出て来ます。このとき大事なのは、平常の空気流を観測するために『床下に入ったら点検口の蓋を閉めてもらう』閉じこめてもらわなくちゃいけない。

Dscf6185  従って閉所恐怖症気味の人は住宅調査に向きません。しかも古い住宅だと床下がコンクリじゃなくて土だったりする。

 さあ、ただ閉じこめてもらうだけじゃありません。ここからマヂ恐怖との戦いが始まります。

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コメント

ただ今、わが家も悪臭で悩まされていますが、
幸いなのは原因が分かっていること。
微かにしか分からないものの探しだすなんて、
いつも、思いますが、すごい仕事ですわ!

今日もお仕事お疲れ様です。
床下の写真を見て思い出したのですが、以前の家で雨が続くと床下に水が浸入して困りました。業者に頼んでもなかなか解決しないので、雨の降り始めに私が床下に潜って突き止めました。こういうしつこい性格なので石川師匠のようなお仕事向いているかなと思ったりしてます。あっ、でも鼻がよくないのでやっぱり駄目です。(笑)

まるこさん
どうもです♪
ええ~?ご自分で床下に入られたんですか?
すごい勇気です。
床下調査は鼻の感度より観察力と根気と、何より体力です。

ひろぽんさん
毎度どうもです♪
ひたすら集中~。です。
だから1回2時間しか持ちません。

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