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2011年6月 8日 (水)

断熱リフォームは慎重に

 いつものように省エネでベランダに出て仕事をしようと思ったのですが……。

Dscf9286 タヌに場所を取られてしまっているんだな。これで私が出て行ったら、雨の中に追い出すことになってしまう。しかしこの写真だとシッポがまるっきりタヌキだな。

 『Business Media誠』 にこんな記事が上がっておりました。

 「高気密高断熱住宅」は新築では当たり前になってきたと思いますが、ドイツの住宅に比べてまだまだ改良の余地があるらしいです。

 そう言えばドイツじゃ原発を全廃止することに決めたらしいから、住宅の暖房省エネはさらに推進されるんだろな……。ドイツ人は何でもやり始めたら止まらないから。建物のエネルギー性能を示す証明まで発行するんだから。

 そこ行くと日本人は何となく進んでいるような止まっているような、良く見ると後退していたりとか。ドイツから見ると非常にもどかしいでしょう。

 ドイツでは窓が最もエネルギーロスが大きく発生する部位であるとして、非常に高い断熱性能を求めているそうです。現在は2重ガラスでも充分ですが、今後は3重ガラスがスタンダードになって行くらしい。しかしガラスで熱遮断しても窓枠はどうするのか、単体のサッシで断熱を行なうのには限界があるからやはり3重ガラスの2重窓とするのか。

 日本国内でもサッシを換えて断熱性能を上げることは普通に行われていますが。……これがちゃんと考えないでただ断熱性と気密性の高いサッシに交換しちゃっている現場を見かけます。当然ながら『私が見る』ってことはすなわち『トラブってニオイが出ちゃってる』ってことです。はい。

Dscf2534  築30年くらいの住宅で、床下には調湿材を敷いて床下換気扇も取り付けてあります。

Dscf2532  攪拌換気扇だけじゃなくてちゃんと吐き出し換気扇も付いています。床下には全く問題はありません。でも家の中にカビが生えまくって大変なんですこのお宅。

Dscf2577  畳を上げると、こんなカビ。畳が湿気を吸って重いです。

Dscf2569  さっきの畳のところを下から見るとこう。ベニヤ板貫通してカビがこっちにまで浸出しています。釘なんかみんなサビちゃってます。これ床板ひっ剥いで畳も交換して、家の中全部消毒しないとヤバいです。

 床下には問題が起こるはずのない湿気対策が行なわれているのに、何で家の中が湿気だらけカビだらけになっちゃうのか? ここまでの話しの進行からして皆さんお察しのとおりです。

 高性能サッシだけ付けて他に断熱対策を何もやっていなかったから。

 窓からの熱漏れがなくなって、確かに家の中は暖かくなったけど。今まで隙間風で排出されていた湿度もそのまま残留することになちゃった。そーすると余分な湿度はどこかで結露します。家の中で一番温度が低い場所。このお宅ではベニヤ一枚で外気と接触している畳の下に全部結露しちゃった。

 リフォーム後に冬夏を越したら、もうこんな状態です。古い住宅で一部でも断熱性能を上げたら、今までバランスが取れていたものが崩れます。サッシを換えただけで、もう24時間換気が必要になってしまいます。

 ……ってコトは。せっかくサッシで断熱気密性能を上げたのに、壁に穴を開けて換気扇を回して外気を入れて。

 これでは何のために隙間風を追放したのか、判らなくなってしまいます。建物全体のことを考えてくれる業者じゃないと、長持ちさせるためのリフォームが家の寿命を縮めることにもなりかねません。

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コメント

リフォームしてどこかの性能アップ!だけじゃなく、
最初から、一部にだけ高性能のサッシ入れて、
良しとしているマンションもあるようで、
その辺も、臭いやら、カビやら心配な気がします。

師匠、おはようございます。
タヌの堂々とした傍若無人ぶりが、いいですねえ。
うちの近くにはこういうタイプのノラが少なくて・・・。

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