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2011年6月 2日 (木)

日本建築学会的室内臭気

 ひろぽんさんから著作をいただきました。ありがとうございます。

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 『買った後のトラブル対処法』の項で、「どうしても我慢ならぬニオイのトラブルは専門家に相談」ってことで、“においの事件簿”を掲載していただいております。重ねてありがとうございます。

 しかし……。『家を買う』ってのは大変なことなのだな。当然ながらお金のことから地盤から、家を買うその地域の開発や衰退なんてことまで。考えれば考えるほど解らなくなりそうです。そーするとやはりその道の専門家に聞くのが一番良いってことになる。

 しかし専門家でも、ちょっと立場が違うと意見がかなり違っていたりすることもあります。昨日調べに行った建築学会見解の“室内臭”について。

 一番「ん?」と思ったのが建材臭についてのデータで。建築学会では「非容認率20%」ってものを基準にしています。どーゆうものかと言いますと、『100人に嗅いでもらって、そのうち80人が「許せるレベルのニオイ」と判断する』ってことです。

 つまり2割の人がダメ出ししても残り8割の人がOKならそのニオイは室内で感じられても問題はないと言うこと。

 その非容認率20%のラインを何種類かの建材で求めているのですが。

 『ベイヒ材 臭気濃度60』『ナラ材 臭気濃度80』『合板 臭気濃度100』『コンクリート 臭気濃度10』『畳表 測定不能』

 ……何で畳表が測定不能になるのかな~。と読んでみたら、どうも1000倍とか、薄いのから始めてどんどん濃いニオイを嗅いでもらって、非容認率20%のところを探していく実験だったようです。

 それで、薄めていない畳のニオイそのまんまを嗅いでもらったら「非容認率20%を割り込まなかった」ので測定不能。……実験手法は正しいけど、何か納得が行かないものを感じるぞ。何だ?

 濃度曲線グラフが画かれていて、合板の線がやたら寝ているので濃度が高めになるのは解る。このパネル集団は畳のニオイに慣れていなかったのか? 何とも理解し難い結果だ。合板がどんな物だったのかも良く解らない。コンパネだったらもっと低く出たんじゃないかな?

 建材はまだ2ケタ3ケタだから良いのですが、やはり生ごみや排泄物臭だと数値が1ケタに下がります。「5」とか「7」とか。普通の嗅覚測定法では測れません。建築学会ではこれを濃縮して測っているのですが。プロセスしたニオイって、絶対元とは違っているんだよな。濃縮果汁還元ジュースとフレッシュジュースで風味が全然違うように。

 う~ん。これをどう摺り合わせたら良いんだ?

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コメント

ご紹介いただき、ありがとうございます。
師匠とは違い、
家を買うという目的に関しては
広く、無茶苦茶深くなくというのが必要なんだろうと思います。
率直なところ、あまり深くしていっちゃうと、
NOという答えが出ちゃう項目もあるんじゃないか……と。

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