ねこ

2011年8月10日 (水)

北の区にから

 連日、場所によっては体温超えの外気温な場所もあるようですが、皆様無事呼吸していらっしゃいますでしょうか?

 こちら武蔵野市では、庭の無動力噴霧冷房と扇風機で何とか茹だらずに済んでおります。噴霧すると確かに体感温度が下がります。ただし風がないとあんま効果が感じられない。

Dscf0646 暑いわ夏休みでイベントは多いわで、この時期飲料の空容器が大増産されます。こーやってぎゅーっと圧縮されて、どっかに運ばれてドライTかフリースになって戻って来るらしい。

Dscf0647  しかしこれが、ほとんどのモノが糖分入りの液体を入れていたものです。で、ホンの少しだけそれが底に残っていることが多い。1本はホンの少しだけどそれが何千本も集まりますと結構大変。どれくらい大変かと言うと私が呼ばれちゃうくらい大変です。

 やっぱこれはバイオ消臭剤しかないな~。

Dscf0651  帰りの昼飯、久しぶりに赤羽の『麺高はし』に行ったら、看板の隙間に何か居ます。

Dscf0653  そこ、涼しいのか?

Dscf0654 駅前のレトロなアーケード街では、真夏でもおでんが煮えています。北区ってみんな暑さに強いのか?

2011年8月 6日 (土)

猫の危険なコーキシン

※ご相談を寄せられました石原様、メールがPCでも携帯でもエラーになります。他のアドレスをお持ちでしたらお知らせください。また、左のプロフィール写真の下にありますメール送信機能もお使い下さい。

 『出張ニオイバスター』に相談を頂いております。写真データ飛んじゃってるから、後で探して貼っておかなくては。

 相談の内容ですが。

 『我が家には猫が5匹います。私と子供は大の猫好き。ですが主人はイマイチ。5匹のうち2匹は躾がうまくいかず、あちこちでおしっこをします。においがこもり主人がカンカンです。お盆に猫嫌いの義理父も来ます。できれば早急ににおいを消したいのですが。色々消臭剤を試しましたがどれも満足いくものはありません。家庭円満にお力お貸しください』(抜粋)

 う~ん。2匹がかりのオシッコ攻撃とは手強そうです。それもオスだったらもっと大変なことになります。

 え~、まず。お猫様の体の構造は独特です。ご先祖はシリアあたりの砂漠で暮らしていたそうなので、なるべく水を排出しない生理になっています。つまりオシッコが濃い。

 2006年のことですが、その濃いオシッコに特有の物質が含まれているために、特有の“猫しっこ臭”が発生することが突き止められました。以下ニュースからの引用。読売ドットコムですが、元記事が消えちゃってるのでリンクありません。

 『人間を含む哺乳動物は、腎臓の病気になるとたんぱく質が大量に尿中に出るが、ネコは健康でも大量のたんぱく質を含む尿を排せつする。

 理化学研究所と岩手大の研究チームは、ネコの腎臓から分泌される「コーキシン」というたんぱく質が、 尿中で「フェリニン」というアミノ酸を作ることを確認。 さらにフェリニンが分解されてできる硫黄を含む揮発性の物質が、 独特のにおいの元となっていることを突き止めた。』

 どうやら『コーキシン旺盛』なのが原因らしい。特有タンパク&アミノ酸が“猫しっこ”の原因であると特定しています。さて、それじゃどーしたら良いか。お部屋の部位や材質ごとに簡単に対応策を上げて行きましょう。

①壁:ビニールクロスであれば「洗剤を溶かした水で尿を拭き掃除→アルカリ剤(キッチンハイターなど)で1次消臭→専用消臭剤で2次消臭」

②壁:砂壁、ボード壁、猫が爪研いじゃった壁「基本的にムリ。バイオ剤でしみこんだ尿を分解させて、上から防臭コート剤で固めるしかない」

③床:フローリング「“ちー”されたらすぐに水と洗剤で拭き取る。その後ハイターなどを溶かした水でもう一度拭く。板の継ぎ目などにはハイター水をしみこませるようなつもりで少しビタビタにしておく」

④畳:「どーしょもありません。“ちー”してすぐに処理できたら表替えでも何とかなりますが、時間が経ってしまったら交換」

 いずれの場合も“ちー”されたらすぐに処理をすることが重要です。材質にしみこんでしまったら、専門の消臭屋でもかなり苦労させられます。すぐに処理ができるのなら、ハイターのような臭いがきつくて手荒れが起こる薬剤より、「重曹水」と「クエン酸水」で交互に繰り返し拭くことでも、ある程度取り除けます。

 後ほどメールを送りますから、もう少し詳しいことを教えてください。

 んで……。

Dscf0629 にゃぢさんには、普段は見えない秘密の三毛パーツがあります。

Dscf0627  ちょっと縞入ってるけど。朝この三毛を見るとその日は良いことがあるような気がすると、ウチ伝説になっております。

2011年7月28日 (木)

納豆で蚊は捕れるのか

 ここ2~3日『タヌ』がメシ食いに現れません。最後に来たときは鼻と耳から流血していたので、縄張り闘争に敗れでもしたのでしょうか?

 にゃぢが寂しがっているので、無事なら至急安否を知らせるように。

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 つーか……。

 あいつを負かすネコってどんなのだ?coldsweats02

 

 そんなこんなで。

 上の写真にベランダにベープリキッドと蚊取り線香が出ておりますが、今年はちょっと蚊が少ないような気がします。また庭にカナチョロが増えたので、喰ってくれているのならありがたいのですが。

 温暖化が進むと日本にもマラリアを媒介する蚊が蕃殖する恐れがあるそうですから、そのうちシンガポールみたいに『水のたまった容器を放置したら罰金』みたいなことにもなりかねません。

 で蚊は呼気中の二酸化炭素に惹かれて人間や動物に接近します。昔テレビでドライアイスで蚊をおびき寄せる実験を見たことがありますが、あれ蚊がドライアイスにとまったらどうなるんだ?

 ところがタンザニアの蚊は『靴下のニオイ』に惹かれるようで、それを合成して蚊トラップを作って退治しているそうです(CNN)。イソ吉草酸とかプロピオン酸とかの低級脂肪酸だな。日本の蚊も人の足にたかるのがいるそうだから、全世界で応用可能だな。

 しかし『人間の足から出るのと同じような臭いを発するが、蚊を引き寄せる力は人間のものより4倍強力だという。この溶液は、屋外の蚊の駆除を目指した「蚊取りボックス」に利用される。同ボックスは太陽光発電式のファンでの臭いを撒き散らし、蚊を誘い込む(記事より)』そうです。

 ……ってことは。

 4倍強力な『汚れた靴下臭』が周囲に漂うのか?

 う~ん……。ムリだな。

 あ、良いこと思いついた。納豆のネバネバをリボンに塗っておけばそこに蚊がとまって『ハエ捕りリボン』状態になるかも知れない。熊本丸美屋『にゃっとう』の空容器で実験してみよう。上手くいったら特許申請しよ♪ 商品名は『カトリボン』だな。

2011年7月19日 (火)

熱やら風やらトラやら猫やら

 昨日のにゃぢさんです。どべ~。

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 少しでも温度の低い快適ポイントを探して、家の中を一日中移動しまくっています。

Dscf0236  こんな隙間にも入る。窓際だし蒸れるのではと思うのですが、“猫くぐり”から入る風がソファにあたって、奥にまで吹き込むらしい。

Dscf0239  一日中“猫くぐり”が開いている関係で、タヌキ茶トラも入り放題食べ放題です。にゃぢの2食分の猫缶をイッキ食いして、厚かましくお代わりまで要求します。

 食べたかったらも少し可愛い猫技を身につけろ。……まあ最近はちゃんと「ニャー」と鳴くようにはなったが。

Dscf0240  今朝は台風の余波で池の白樺が一部損壊。キノコが生えていたのでヤバいなーとは思っていたのですが、池の端に生えているのでどーにも手が出せない状態でした。台風の本体が来たら残りも折れるんじゃないかな?

2011年6月 4日 (土)

浮揚家族

 最近、来ないと心配される『タヌ』です。L字シッポ。手からカラアゲ食べるようになりました。揚げ物が好物だったからこんなにでかくなったのか?

Dscf8910 女房によると『トラ』と呼んだときの耳反応が一番良いようで、柄そのまんまの名前であっちこっちで呼ばれているんだな。

Dscf9165  夜遅くなってもやって来ないと、一番気をもむのがこのヒトです。待ってます。

Dscf9166  「ニャによ。 べ、べつに心配ニャンか、してニャいんだからannoy

Dscf9169  ちなみにタヌ在室時は、このようにひたすら無視しています。このどツンデレ。もしかするとタヌを養っているいるつもりかも知れません。

2011年5月30日 (月)

換装間に合いません! あっ、敵臭!

 ここ最近、ベランダに毎朝開場待ち徹夜組のヒトが出ています。徹夜は周辺の住民に迷惑になるのでやめましょう。

Dscf8912 朝と夜に来るようになったので、凄い勢いでネコ缶がなくなります。そして凄い勢いで空き缶が溜まります。これが、水で流したくらいではニオイが取れません。丁寧に洗うのも何だか面倒くさいことだし、仕方ないからちょっといろいろ実験するか……。

Dscf8914  それで。何となく昨日の続きみたいな話しになります。洗濯物が“雑巾臭”にしちゃう下手人が『モラクセラ菌』であると花王さんが突き止めまして。顔写真まで公表されました。敵が何だか判れば手の内を読むことも可能になります。

 しかし『対モラクセラ菌』製品が開発されるまでには数ヶ月かかるでしょうから、もう梅雨に入ってしまった今年は間に合わない。ウチの洗濯機だって結構使い込んでいますから、やっぱニオイが気になります。何しろ乾燥機能が付いていない洗濯機の中は、完全に換装させることがまず不可能。うん、やはりモラクセラ臭がしているぞ。

Dscf8915  敵が菌であることは確認できたので、殺菌消毒剤が有効であることは間違いありません。んで私が得意とするこれ。

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 何でオスバンなのかと申しますと。問題になるのは洗濯機の底に残留している1~2Lばかりの水でして。これが残っているために洗濯機内部は常に湿気がこもる。だからドラム内に洗濯物なんか入れておいたら全部満遍なく雑巾になります。

 アルコールじゃあっと言う間に揮発して、すぐ菌が繁殖を開始してしまいます。消毒効果のある酸素系漂白剤も効果の持続は弱い。だからと言って塩素系漂白剤を使うと今度はカルキ臭が気になります。なもので、結構強い殺菌作用があってニオイのないオスバンが適当なのですな。

Dscf8919  オスバンの量は10cc程度、それを10倍に薄めたくらいで良いのではないかと……。洗濯機の中に残っている水の量なんて誰も知りませんから。構うことないから槽の底にざっと撒いてしまいます。容器に水を足して糸くず取りネットの取り付け場所にもぶっかけておきましょう。

 あ、もちろんネット類は外して糸くず取って、乾燥させてくださいね。あれ付いたままだと効果ありませんから。

Dscf8922  乾燥と言えば、型式によってはこんな引き出し式の柔軟剤入れとかが付いているタイプもあります。この中に結構水が残っていますから取り外して水を捨てる。ヌメリなんかがあったら流水でこすり洗いです。

Dscf8917  洗濯槽とケーシングの間にオスバンを吹き込むって方法も効果がありそうです。この場合オスバンは100倍くらいに薄めないと危険です。飛沫を吸い込んだらムセますから、安全のためにマスクとゴーグルを使用した方が良いです。

Dscf8918_2 

 ドラムを手で傾けますと……。まあどこの洗濯機もこんな具合にホコリが溜まっています。こんな場所をいちいち掃除する超マメな奥さんも少ないと思います。気がついてしまったのでエタノールで拭き掃除。オスバンを吹くならここの隙間に向かってです。

 1時間後に確認をしたところ。蓋を閉めてしまったらあまり効果は感じられませんが、開けておけばオスバンを使用しない時と比べて明らかにニオイは薄い。底に残った水がニオイを出していないのでしょう。まあ、2日くらいは効果持続するんじゃないかな?

2011年5月21日 (土)

住宅の固有臭(その④くらい)

 昨日の“たけしのニッポンのミカタ”で『におい刑事』さんが現場捜査をなさっておりました。防毒用マスクを使っていらっしゃいましたが、あれ重いしかさばるし、本体が凄くゴムくさいから住宅の捜査には向いてないよな……。

 このブログからもリンクしていますが、『におい刑事』さんは脱臭設備会社の社長さんです。言ってみれば機械屋さんですがニオイ調査もやっている。それくらい「現場で原因不明のニオイを調べる」作業をやっている会社は少ないんだな。

 特に、企業じゃなくて個人でニオイ調査を依頼しようとすると、受けてくれる会社はほとんどないも同然です。費用が凄く高いから。

 「凄く困っているんだけど、費用が高くてとても頼めない」って場合には『臭気判定士会』に相談してみると良いです。

 さて。『コンセントやスイッチの取り付け穴から出てくる空気』ですが、これが苦情になってしまうケースが少なくありません。24時間換気システムが始まった当初、新築住宅のトラブルと言うとほとんどがこれでした。

 これがなぜニオイ苦情になってしまうかと言えば。

①発生原因が不明

②ニオイの正体が不明

③発生(におってくる)場所が不明

 私は現場に入った瞬間に「ああ建材だな」あるいは「カビくさいから床下空気かな?」と推測できますが、普通の人では判別できない濃度であることがほとんどです。

「新築なのにどうしてニオイが出るのかわからない」に加えて「何のニオイなのかわからない」これだけでかなりの不安要素です。濃度が上がれば「あ、木材かな?」と何となく解るのですが、部屋の中に出てくる空気の量が非常に少ないので“認知域”まで行かないんですね。

 説明すると「あれ、もしかして何かニオイしてる?」ってレベルが“検知域”。「あれ。もしかして○○のニオイしてる?」ってところのニオイ濃度が“認知域”。

 認知域のニオイであれば何となく正体はわかるのですが、今度は「何で部屋の中で○○のニオイがするのよ」と、やっぱり苦情になってしまいます。

 これも壁の内側に使われている木材ニオイや配線に使われている樹脂のニオイが出てくる程度ならまだ良い方で、戸建て住宅の場合は床下のコンクリート臭やカビ臭、夏場は小屋裏(屋根裏)で熱せられた木材のニオイまで引っぱられてくることもあります。気密性が高ければ高いほど、離れた空間のニオイを引いてきちゃうってのも皮肉なことです。

 こうなって来ますと調査も非常に厄介で、観察に加えて推理と直感が重要になってきます。つまり経験が物を言う。「○○みたいなニオイがしているけど、見える範囲に○○を使った建材はないし。こんなところに○○を使うはずがない」と考えて『○○』を容疑者リストから外してしまうのはニオイ調査員失格です。

「○○のニオイみたいだけど……。おかしいな、こんなところに○○使わないだろ。でもニオイは絶対○○だ。ゼネコンの状況説明が間違ってるんじゃないか?」これが正しい判断です。私なんか、現場に初めて入る段階では何ひとつ信用していません。これが『思い込み』による判断ミスを防ぐテクです。

 明日はその辺のことをお話ししましょうか……。

Dscf8294  先日の現場で。撮影の準備をしていると、何か大きな物体が『どしゅっ』と来ました。

Dscf8282  もっふもふの『まりも』たん。か……、可愛ええ……。愛護センターで貰ってきたので、種類が何だか飼い主も知らないそうです。

2011年5月20日 (金)

住宅の固有臭(その③になったと思う)

Dscf8287 昨日は一日テレビ東京“ものスタMOVE”の撮影でした。埼玉県のとあるお宅にお邪魔して、『家の中に潜むニオイの原因』を探し出すって、私得意の企画です。天気良すぎて汗だく。

 こちらのお宅が、前々回でちょっと触れた『シックハウス規制前の住宅をリフォーム』したものでした。まだ購入して1年半なので特に問題はないようですが、やはり年数が経過するとトラブルになる疑いがある点が見えたので、レポートにしてテレビ東京に渡しておこう。

 

 え~、それで……。話しを脱線前に戻さなくちゃいけない。

 『24時間換気ファンとキッチン換気扇の引っ張り合い』ここからだな。

 “第3種24時間換気システム”つまり、浴室やトイレの換気扇がずーっと回りっぱなしになるタイプのものは、各お部屋の壁に“レジスター”ってものが付いていて、そこから外の空気を取り入れています。

Dscf1891  こんなもの。これは2段階ポップアップ式。

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ちょっと古いタイプだとこんな形のが多い。

Reji2_3

新しいとこんな形状のがある。

でもこれだと風が入ったときに音が出るんだっけ?

 これが付いているのに「何だか解らないので触ったことがありません」と言うのは住宅を引き渡した業者の説明不足。「寒いし音が入るから閉めています」と言うケースが時々あります。中にはホコリが入ってくるから閉めちゃう場合もある。

 いずれにせよ。これは『24時間換気の空気吸い込み口』です。これを閉めちゃうと24時間換気が働かなくなります。吸う空気量は少なくても、24時間換気扇は強力に吸い続けます。

 するとどうなるか。人間がそうやってストローでマックの固いチョコレートシェーキなんか吸い続けると、しまいに脳の血管が切れます。住宅の場合も似たような現象が起こりまして、どっか構造の弱いところから空気が漏れてきちゃう。

Dscf1889  たとえば照明スイッチのプレートだとか。

Dscf0696  コンセントやアンテナ端子やモジュラーのところとか。壁のボードの内部にある空気を吸い出しちゃんだな。それくらい強力です。実際の所、レジスターをちゃんと開けていても、コンセントの位置によってはそこだけ気圧低下を受けて漏れだしを起こすことがあります。

 現在では『ホルムアルデヒド・トルエン』なんてシックハウス物質はほとんど使用されていませんが、それ以外のニオイを持った建材が使われていたり接着剤の溶剤臭が出て来たり。その空間がどこに繋がっているかによって出てくるニオイもまちまちです。

 -まだ続くぞ-

2011年5月19日 (木)

住宅の固有臭(その③を書こうと思ったけど脱線した)

 折良くと言いましょうか、偶然なのですが。におい・かおり環境協会経由でテレビの仕事が入ってきました。やはり梅雨前ってことで、お題は『家の中のニオイとその対処法』です。

 日本デオドール社にいた頃には、数年前まで毎年のように5~6月はこんな内容の取材依頼が入ってきておりました。それだけ「需要」があったんだな、で現在も相変わらずあると……。つまり家庭内のいろいろなニオイに関して解決する技術はまだ開発されていないと。

 まあそれは言ってみれば当然のことでありまして。

 まず根本に、人間の嗅覚が持っている特性ってのがあってですね。人間の嗅覚ってのは意外に鋭い。よくニオイの現場で「私は鼻がきかないもので……」なんてことを言う人に会いますが、そんなことはない。

 ほとんどの場合、ガスクロってニオイの成分を分析する機械の感度以上に人間の鼻はニオイ物質を感知します。ニオイ苦情があってガスクロで測っても「何も検知できませんでした」って結果が出ることは珍しくありません。それもあって悪臭防止法で『嗅覚測定法』ってのが採用された。ちなみにその測定を行う技術者が本来臭気判定士の職務。

 住宅の床下に潜ってニオイ探す臭気判定士が出てきたりするなんて、環境省でも考えていなかったと思う。

 「自分は鼻がきかない」と思いこんでしまうのは、ほとんどの場合『注意深く嗅ごうとしない』『嗅いだニオイの経験が少なくて、ニオイの判別ができない』『最初から投げちゃってる』のどれかです。私が現場で嗅ぎ方を指導しますと、何となくですが解るようになります。

 それでも『ニオイの質を表現して伝える』と言うのはなかなか難しいものです。何故かと言うと“人の嗅覚の感度と特性は一人一人みんな違う”のと“経験によってニオイの好き嫌いに関する違いはとんでもなく大きい”んですね。

 あからさまに出てくるのは食い物だ。「発酵食品全部ダメ」って人もいますし、北海道人なら食欲をそそられる(ことが多い)ラム肉マトン肉が臭くて食べられない人もいる。……以前痩せる効果があるってやたらジンギスカン屋が増えたけど、痩せられるなら臭くても平気なんだな。まあそのせいで生ラム肉が流通するようになったってのも原因か。

 ちなみに私は生ラムより冷凍のロールになった肉の方が好きだったりする。

 え~。それは良いとして……。時間なくなって来ちゃった。

Ata1 製作会社との打ち合わせで、ついでに近くの愛宕山に詣でました。『チーズのお店』ってどこにあった?

Ata2  これひっこ抜いたら愛宕山崩れるのかな?

Ata3  愛宕社専属らしいにゃんこ。外でゴハンだけ貰っているようですが、お弁当を食べに来ている人たちの足元で鳴く鳴く。

Ata4  にゃんこ様お控え所。前足がかわいい。

 ……ってなことで続きは明日。

2011年5月18日 (水)

住宅の固有臭(その原因②)

 先日、夕食時にタヌがやって来まして。カンヅメ出してちょっと目を離した隙に、あの巨体で音もなくテーブルに飛び乗りました。どうやらマイスタームラカミのメンチカツに惹かれたらしい。

 当然叱責&お尻をぶたれて追い出されましたが、昨夜またほとんど同じ時間に現れたので。今度は先手を取ってカツの衣を手に乗せて出してやりました。そしたら。

 人の手から食った。

 タヌさん手懐け作戦着々と進行中です。

 で。昨日仕事で書けなかった続き。

 『住まいに発生しちゃう固有のニオイの原因は、ほとんどが食からみ』ってところまででしたが。新しい住宅は24時間換気システムが働いているのでニオイは残らないはずです。

 何で残っちゃうのか?

 24時間換気は“時間あたり0.5回換気”つまり2時間で全ての空気が入れ替わるような設定になっています。こんな量の換気でも、冬は寒くて仕方がなかったらしいです。今年の節電で24時間換気まで止めちゃった人いるんじゃないかな?

 まあ温かくなって行く季節ですから、止めてもただちに結露に結びつくことはありませんが、空気が淀むと湿気も溜まるのでご注意です。ただ換気を止めるのではなくてできるだけ窓を開けておきましょう。

 かように、現代の高気密住宅ってのは常に換気のことを頭に置いておかないとトラブルの種になってしまいます。

 あ、そうだ。

 築30年とかの『低気密低断熱住宅』を、むやみに『高気密高断熱』に改造すると危険です。高気密高断熱には計画換気が欠かせません。換気システムを付けずに高気密化したために、冬の間に室内が結露だらけカビだらけになってしまった住宅がありました。

 家の持ち主は「床下の調湿材が効いてないからカビた!」と言っていましたが、私が床下に潜ってみたら、地面と床下は乾燥しているのに床材がジトジトでカビが生えている。つまり『土台は乾燥しているのに建物全体が結露している』珍しいトラブルになっていました。報告書出したのに持ち主の人は認めませんでしたが、あれはその後どうなったのやら……。

 で、2時間ごとに家全体の空気が入れ替える換気システムですが。これは吸い出す空気の量は少ないのですが、吸う力は強いって特性があります。トイレや浴室からアンダーカットととかレジスター通して空気を吸わなくてはいけませんので、弱いファンでは役に立ちません。

 どれくらい強いかって言いますと、『キッチンの換気扇が負けちゃうくらい強力』なんだな。

 ……ってコトはですね。壁に取り付けたレジスターから外気を取り入れる“第3種24時間換気システム”の場合、キッチンの換気扇を回し始めるとほんの数十秒で部屋の空気圧は下がるところまで下がってしまいます。キッチンの換気扇は毎分何百立米も排気しますから、壁のレジスターからチョロチョロ入って来る空気の量じゃ全然足りない。

 するとどーなるかって言うと。

 『吸う力が強い24時間換気に負けて、キッチン換気扇は全然吸えなくなってしまう』んですね。

 そーすると、調理のニオイは普通水蒸気と一緒に発生します。つまり熱を持っているから放っておいても上昇する。これでキッチンの換気扇が「もぉ、らめぇ~。吸えない~」になっているとフードからあふれて天井の方に立ちのぼって行きます。ガスだと電磁調理器より調理熱が多く発生するから上昇力も強い。

 あ、そう言えば計画停電はなくなるようで。オール電化住宅の人は胸をなで下ろしていることでしょう。で、電気が足りないってデマ飛ばして天皇陛下にまでご不便をおかけした東電と経済産業省のトップは切腹して詫びないとならんな。

 ……まあそれは良いとして。

 キッチンはほとんどの場合ダイニングまたはリビングに繋がっていて、標準的な間取りだとその間に仕切はない。そーするとキッチンの天井部分に上昇した調理臭(熱)は天井の表面にどーっと拡散して最終的にキッチンの反対側、ベランダとかの窓があるあたりに滞留します。で、カーテンが臭ったりする。

 さらに調理臭の一部はレジスターから入ってくる空気流に乗りまして、相変わらず一生懸命に部屋の空気を吸い出している24時間換気の方に流れて行きます。だから廊下にまで調理臭が流れ出す事態が起こる。

 次回はこの状態をどーするかって部分についてお話ししたいと思います。

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