現場日記

2012年1月20日 (金)

臭気判定士「あるもの」を嗅ぐ

 今年一本目の記事が20日とか……。何と元旦の初日の出前にワヤワヤなことが起こってしまいまして、ただでさえまともに祝うことのない正月がぶっ飛びました。

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 で仕事始めから約1週間、毎日溝の口から満員のバスに乗って某研究所に通うことになったんだな。

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 ここで問題です。「臭気判定士さんはこんな道具を使って、たくさんの『あるもの』を嗅いでいました。その『あるもの』とは何でしょう?」

 何をやっていたのか詳しく書けませんが、ニオイで女性のおよその年齢が判るようになってしまいました。

2011年12月31日 (土)

2011年最終現場(その3)

 ……やっぱり1枚しか貼れなくなっちゃったんだな。こんなだからブログユーザーが減るんだぞ。

4_2 『消臭』にもまたいろいろあるのですが、ご家庭で最も多く使われているのが『芳香剤』ですね、これは「強い良いニオイでもって悪いニオイを感じなくさせる」もので『マスキング』と呼ばれます。

 マスキングは、それはそれで効果があるのですが。「悪臭を香料でもって圧倒してしまう」のには限界があります。また、悪臭と香料の相性によっては余計にひどいニオイになってしまうこともあります。

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 これは「マスキング大失敗」実験の道具。アンモニア臭をメントールで消そうとすると逆に大変なことになってしまいます。現実ではそう滅多に発生しませんが、それが実感できる例です。

6 そんなワケで。私の思いつきで古巣の日本デオドールとテレ東のスタッフさんに苦労をおかけしました。お疲れ様でした。放送は1月19日です。
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 で、私は30日になってもまだこんなところに潜り込んで調査を行っているんだな。終わって午後からコミケ行きました。作業着のまんまで。


 それでは皆様良いお年を。今年はこれだけいろいろ大変なことがあったのですから、2012年は平穏な年でありますように。

2011年最終現場(その2)

 で、やっぱり2枚くらいしか写真貼れないんだな。仕方ないので何回かに分けて書くしかない。

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 上の写真、何をしているのかと言いますと。大きなビニール袋に入っている青い物体はあるお宅から借りてきた犬の寝床クッション。当然イヌ臭付きまくり。これをどこのご家庭にでもある「何か」を使って消臭するって実験なんですな。

 『消臭』って言いましてもその実態にはいろいろありまして。まず『脱臭と消臭』って大きな違いがあります。一般ではこれがごっちゃになっています。

 ニオイを、活性炭にくっつけたり。化学処理してニオイのない二酸化炭素とか水蒸気にしちゃうのが『脱臭』。

 『消臭』ってのは、わかりやすく言うと「ニオイ物質は依然として空気中に漂っているんだけど、それに気づかない状態にしちゃうかあるいは気にならない状態にする」ってこと。これ非常に大きな違いです。

 つまり『脱臭』は費用がかかって難しく、『消臭』は安上がりで比較的簡単。

2011年最終現場

 何だかんだでもう大晦日になってしまいましたが……。

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 これは先日の『ものスタMOVE』の撮影、また「写真貼れません」トラブルが出て更新できませんでした。何とかしてくれ。

2 スタッフが打ち合わせ中で、ロケ車の出発までスタジオ前でしばらく待たされる。楽屋案内に東MAXの名前が見えます。



2011年11月28日 (月)

人生いたる所青山三丁目

 相変わらず夜も昼も、あっちこっち出入りしてニオイと戦っております臭気判定士。

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 今日は夜の青山なんて「しゃれおつ」な場所でこっそり仕事をしております。何せこの辺は……、この辺に限ったことではありませんが。イメージが重要です。

Dscf2723 なモノで、店内に「何だかわからないニオイがある」なんて状態は非常~によろしくありません。特にブティックなんぞの場合は。ここは内装に使われている素材のニオイだったのですが、オゾンで何とか消えてくれました。丸3日もかかったけど。
Rimg0073 近所ではまだ11月だってのにクリスマスが始まっております。

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 七つ道具であるデジカメを新しいのに換えました。リコーのPX防塵防水耐衝撃ってのが私の仕事道具にぴったりです。レンズが出ないから中にホコリが入って「むきーannoy」とかならないし。

2011年10月29日 (土)

汐留上陸作戦

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 随分久しぶりになってしまいました。忙しすぎてしばらくこっちに手が回りませんでした。ツイッターでつぶやくのが精一杯な状態で、とにかく現場と書類で他に何もできませんでした。まだこの状態は続きそうな感じもします……。

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 都内某所の川がらみの現場はまだ続いておりまして。なにやらポンツーン上で水面上を歩いております臭気判定士。(※許可を得ています)

A4_2 目的地はここ↑なのですが。陸上から接近するのは不可能らしいので、水上からの攻撃となりました。『大発』が欲しいところです。
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 そんなモノは自衛隊にも残ってないので、人力舟艇で約100メートルを移動します。臭気判定士は漕艇もできなくちゃいけません。

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 えんやこら。ヨットやらパワーボートの間を漕ぎ抜けて、やっとここまで来ました。(※許可を受けて遊んでいます)

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 この支柱と係留索の間をカヤックのごとくスラロームしてアスタン(後退)して、やっと入り込みました。何十年ぶりかの割には上手いこと操舟できたぞ。
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 この、一番ヤバそうな場所から水を汲み上げます。川底をかき回すと、真っ黒いヘドロと共に立ち上る硫化水素ガス!(※許可を受けています)

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 水はそんなに濁っていませんが、硫化水素はたっぷり溶け込んでいます。うわ危険濃度!

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 約60キロの温泉みたいな川水を採取して、オールも重く桟橋に戻ります。振り返って撮ったから行きと同じ画になってしまった……。
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 何が怖いって、帰りのここが一番危険だった。両手にポリタン、揺れるポンツーン。障害物だらけの浮き桟橋。

 しかし仕事はここからよーやっと始まるんだな。

2011年7月14日 (木)

夏の盛りの築地川

 『ひんやりタオル』ですが、干すとこんな状態に硬化してしまいます。

1 この状態でムリに畳もうとしますと折れてしまいますので、水に浸して戻してから畳みましょう。濡らして携行する場合には、専用容器の中で暖まって異臭を発する恐れもありますので、含浸させる水に10%くらいの見当でアルコールを添加しておくことをお勧めいたします。

 下の方に見えるピンクのバケツですが、猫用水飲みです。昨日ここにカナチョロが填まって溺死する痛ましい事故が起こってしまいました。周囲に柵を作ると猫水飲みとしての機能を果たせなくなってしまうので、別に一カ所カナチョロ用水飲み場を増設しました。

2  え~。そいでまたここに来ております。東京の旧ウォーターフロントです。水面に近いですが、ちゃんと許可を得て入っております。 

3 外からは見えませんでしたが、漁船みたいなものもたくさん係留されております。

4  これは雨水ポンプ場からの放流口。なかなか怖くて良いです。

5  向こうの石垣は先日入った旧浜離宮庭園。

6  水は、深さのあるところではそう汚れているように見えません。……まあきれいとは言えませんけど。

7  浅いところで少し川底をかき回してみますと。おお、真っ黒な汚泥とともに独特のドブ臭が立ちのぼってきます。しかし、それほど強烈と言うほどではない。そこそこ汚染は軽減されつつあつのかな?

 さて。状態はすっかり把握できたぞ。作戦を練らなくては……。

2011年6月16日 (木)

まだ九州で晴れを見たことがない

 また鹿児島に向かっております。

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 機のドアが閉まるまで携帯が使えるようになりました。

Dscf9528  そして昨日まで天気は悪くなかったのに、今日は豪雨です。現場はほぼ屋外なので、臭気対策作業も効果の評価もかなり困難。ベテラン臭気判定士の知識と技が求められます。

Dscf9545 お宿はまた宮崎県は都城市。鹿児島市街は鹿児島湾をぐるっと回るかフェリーに乗って行かねばなりません。いずれにせよお金も時間ももったいない。

Dscf9546  お昼のラーメンがイマイチだったので、晩飯もラーメンになった。と言うか他には飲み屋しかない。この、関東じゃ見かけない細いモヤシは歯ごたえが良くて良いな。時間があったらまたスーパー覗いて調べてみよう。

Dscf9552  そして明日は注意報が出るほどの大雨。明日が本番なんだけどな……。

2011年1月 8日 (土)

中から外から

 昨日『クレベリン におい 頭痛』とか、非常に恐い検索ワードで見ていった方がいました。非常〜に危険な雰囲気です。

 ここでも何度か書いていますが。『お部屋でクレベリンのニオイを感じたら、健康に悪影響が出る危険濃度に達している恐れがあります』すぐに換気してください。

 詳しいことはここからリンク先の記事を読んでください

 んで。昨日は「車両内で不審物発見」で、お昼くらいに中央線が1時間も止まってしまいました。連結部にバッグが放置してあったらしくて。その電車は三鷹駅で運転を打ち切って車庫入り、警察の爆弾処理班が出動したそうです。

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 結局バッグの中身は衣類と電子手帳とかで、マヂ誰かの忘れ物だったらしい。しかし私を含めて数万人大迷惑。30分で行けるはずの現場に1時間以上かかりました。武蔵小金井から振り替え乗車で西武バスに乗って小平まで出ました。

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 今回は家の中じゃなくて外壁のニオイ。状況は解ったけど、検証するには実験しないといけないぞ。こりゃひと月がかりの仕事になりそうだな。

2010年12月29日 (水)

今年最後の現場

 今年最後の住宅調査で、また下北沢です臭気判定士。

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 相変わらず開きませんな、ここの踏切は。

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 ちょっと早く着いたので、なつかしの下北をうろついてみる。猫カフェ発見。もう30分早く着いてここで『猫もふ』していても良かったかも。

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 2010年最後の現場も床下でした。そして負圧トラブル。暫定処置でとりあえずはニオイを止めることはできますが、吸排気のバランスを取らないとまた同じ事が起こります。

 『そもそも設計がダメだろ』って現場も過去にはありましたが、建築士でも設計士でもない臭気判定士がそんな指摘をしても良いのやら……。

 しかしまあ、今回も間違いなく原因を特定できました。こんな離れた場所のニオイを引いてきちゃうなんて、誰も考えもしないわな。

 そうそう。来年の『やりたいこと』として、「住宅や建物の臭気調査テクを誰かに伝える方法を何か考える」ことを挙げておこう。弟子を雇えれば一番いいのだが、まだそこまで稼げてはいないからな……。

 『食えない資格』と言われている臭気判定士ですが、この調査なら、儲けることは難しいですが食っていくことはできます。そして人と社会の役に立っていることが実感できます。とりえずどう公開するのか決めていないけど、文章にしておくか……。

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